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欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)  作者: inten
新入生歓迎トーナメント編
13/91

光の限無の放課後デイズ②| 光の気力訓練②

今日は誕生日なので、明日にかけて、はなれた時間で連続更新です。

これは一話目です。

欠陥魔力騎士13


光の限無の放課後デイズ②| 光の気力訓練②


「自分の内側に沈む……か」


 彼にそう言われた私は、お風呂の中に体を浮かべ、力を抜いて流れに任せる。

 現在のお風呂やプールに使われている水は、濃縮酸素を加工したものであり、溺れる心配がない。

 そのため私は、外界を気にすることなく意識を集中することに専念した。



(彼の言っていた事はつまり、瞑想のその先に至る……と言うことだと思う)


 自らを律し、完全に制御下においた更にその先。

 いわゆるゾーンに入ったその先の、世界と一体になる感覚。

 そこに至って初めて、彼の言う気力を感じるためのスタートラインに立てる。


(つまりはそう言うことよね? 本気を出したときのとても良い感覚。つまりは絶好調の更に上……)


 天才は自分からゾーンに入れると言うのは、過去はいざ知らず現代においては魔力騎士の必須スキルだ。

 トレーニングの仕方やその状態の維持の効率化、更にはその先の更に先までが研究され尽くしている。


(たしか「気」も「魔力」も、そういう内在的なエネルギーを扱う方法は、その研究から生まれたんだったわね……)


 現在のゾーンと呼ばれる状態は、三つの段階から構成されている。

 1つ目が「極限集中状態(コントロールゾーン)」。

 これは自らの体やエネルギーを完全にコントロールできる状態のこと。

 つまりは自らを完全に律し、コントロールして思い通りにできる状態だ。

 そして2つ目は「完全把握状態(フルコントロールゾーン)」。

 これは自らと周囲を上から見下ろすように完全把握し、その上で最適な動きを行える状態。

 つまりは自らを俯瞰した視点から動かしている状態。

 簡単に言えば、ゲームのキャラクターを操作しているような状態だ。

3つ目は「完全掌握操作状態(パーフェクトコントロールゾーン)」。

 これは、現在でも極一部のトップ選手にしかできない神のごとき段階。

 周囲の状態を把握するだけでなく、自らをコントロールした上で周囲に影響を与え、周囲の状態までもある程度自分のコントロール下におく状態。

 簡単に言えば、他人の無意識の反応を利用したフェイント……つまりは騙しを使い、相手を思い通りに動かせる状態だ。


(多分彼が言っていたのは、この中の2つ目の段階。自らを完全コントロールした上での、周囲の完全把握ッ)


 1つ目の段階ならば、学生でも扱える者はかなりいる。

 しかし2つ目となると、プロでも使えるの者は少なくなる。

 トップ選手には必須スキルではあるが、それは逆にここまで至れたならトップ選手と渡り合えると言うことでもある。


(やってやろうじゃないッ!! 私は大和光。世界一の天才なんだからッ!!)


 私は現在、1つ目は扱える。

 2つ目も極まれに至れることがある。


(ならその時の感覚を思い出すッ。そしてそのイメージに自らを同化させるだけッ!!)


 意識を律し、体を律し、すべてをコントロールする。

 そこから更に手を伸ばし、周囲の感覚を把握する。


(はぁぁぁぁぁぁッッッ!!)


────────────────────────


「どうやら至れたようだね。さすがは大和さんだ」


 僕は3つ目の段階を維持することで、彼女の現在の状態を把握する。


「彼女なら伝わると思って、イメージだけで教えたのは正解だったみたいだ」


 先ほど僕が伝えたのは、つまりはこのゾーンの2つ目へ至る事だった。

 彼女が2つ目に至った事があることは知っていたので、数日もかければ至れるとふんでいた。


「最後に少し後押ししちゃったのは、気づかれてないかな?」


 彼女が1つ目の最奥へとたどり着いたところで、僕は少しだけ彼女の背中をおしてあげた。


「けどまさか、本当に初日の……それも数時間で至るとは思っていなかったよ」


 後押ししたといっても、最後の一歩を踏み出したのは彼女自身だし、僕は至るためのきっかけを与えたにすぎない。


「これでスタートラインに立ったわけだけど、大変なのはここからだよ……大和さん」


 僕が扱う気力とは、言うなれば3つ目の更に先。

 4つ目を越えた5つ目の段階なんだから。


「でも彼女ならあるいは、トーナメントに間に合うかも知れない……かな?」


 少しトレーニングの難易度を調整しておこう。

 彼女のレベルは、いい意味で予想外だった。


「頑張ってね大和さん。2つ(ここ)は本当に、スタートラインに立っただけなんだから……」


 やっぱり彼女と過ごす日々は最高だ。

 僕は彼女に対する認識と気持ちを新たにして、今日の修行を終わらせた彼女に声をかけた。




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