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欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)  作者: inten
新入生歓迎トーナメント編
10/91

千変万化| 魔力出力テストと限無の真価

欠陥魔力騎士10


千変万化| 魔力出力テストと限無の真価


「んじゃ早速だけど、見本を見せるわね?」


 説明すべき事は話し終わったとばかりに、大和さんは席をたつ。


「ちょ、ちょっと待ってくれ。まだ全部を理解できてないんだけど……」


 僕は思わず立ち上がりつつ大和さんを呼び止める。


「何よ? もう説明は終わったわよ? まだ何かある?」


「えっ? えっ、えっと……」


「無いならさっさと行くわよ? 今日は魔力の普遍化や魔力パターンの均一化を覚えてもらうついでに、貴方の一度見たものを覚えるコピー能力のテストもしたいんだから」


 なん……だって?

 たしかに僕のコピー能力は、誰かにしっかりと調べてもらった事はない。

 けれど彼女の興味はそちらではなく、てっきり気力の方だと思っていた。


「その……えっと、気力は教えなくて良いのかい?」


「あぁ、そっちね。もちろん教えてもらうわよ? けれどそれは後でもいいわ。今は貴方の外も中も全部を丸裸にして、貴方のための武器を作らないといけないから」


「………………ありがとう」


「いいわよ別に、お礼なんて。私が好きでやってることだもの」


「それでもさ……ありがとう。僕は君に出会えて良かった」


 僕は今、心の底からそう思えていた。


「な、なによっ!? 照れるじゃないのっ!! 気持ち悪いわねっ」


「あっ、ごめん。今伝えておかないと、後悔するような気がしたんだ……」


 なぜか唐突にそんな気がした。


「ま、まぁいいわ。奥へついてきて? そっちに機材がおいてあるから」


「わかった」


 僕は頷くと、彼女の後ろをついていく。


「あっそうそう、最初に言っておくわ。私が良いと言ったもの以外にはさわらないでね? 見た目に反して危険な物もあったりするから」


「……わ、わかった」


 その声がかけられたのは、ちょうど僕が気になるものに触れようとしたときだった。


「さてと、それじゃあついたわ。改めて歓迎するわね」


「………………」


 案内された部屋に入った瞬間、僕は息をのむ。

 まずその広さに驚かされ、続いておかれている機材の数に驚き、最後に目の前の彼女が手に持つ物に目を奪われる。


「それはたしか……」


「そう。これが私の武器、千変万化……のレプリカよ。当然カートリッジシステムを内蔵しているし、他にも奥の手が色々あるわ。持ってみてもらえる?」


 そう言うと大和さんは、僕にそれを投げてよこす。


「うわっとと、危ないじゃないか」


「大丈夫よ、落ちたって壊れたりしないわ」


(そう言う問題じゃ無いと思うんだけど……)


 僕は手に持ったそれを眺めつつ、彼女の次の言葉を待つ。


「それじゃあ早速だけど、それに魔力を込めてくれる?」


「いいの……かい? その、僕が魔力を込めたらこれは」


 僕が魔力を込めた武装具は、その魔力量に耐えきれずに壊れてしまう。


「大丈夫よ、壊しても問題ないわ。レプリカって言ったでしょ? それは計測にも使うやつで、むしろ壊せるものなら壊してみてほしいわ」


「わ、わかった」


 僕は右手にそれを握ると、彼女が使っていたように剣へと変化させる。

 そしてそのまま体内で魔力を練り上げ、一気に剣へと流し込むッ。


「うぉぉぉぉぉッッッ!!」


 他の武器とは違い、壊れる様子の無いそれに嬉しくなった僕は、少し本気を出して魔力を込める。


 バリバリバリバリッ!!


「うわっとと」


「うきゃあっ」


 僕が少しの本気……全力の約3割ほどの魔力を流すと、さすがに耐えきれなかったようで剣が崩れてしまう。


「すっごいわね。正直驚いたわ。今ので全力なの?」


「いや、体感で3割ってところだね」


 僕がそう軽く伝えると、彼女は今日初めて本当に驚いて見せた。


「理解したわ、色々とね。正直ワクワクが止まらないっ。貴方にはこれから、魔力の普遍化と魔力パターンの均一化を覚えてもらうわけだけど、その後で貴方の本当の全力が見てみたいわ。いいかしら?」


「問題ないよ。むしろ望むところだ。本当の本気なんて、この力を使い始めて以来だからね……」


 大和さんの明るい声に促されるように、僕の声も自然と弾んでいく。


「んじゃ、ちゃちゃっと終わらせるわよ?」


「あぁ、よろしく頼むよ」


 やはり僕は彼女に出会えて良かったと、心の底から歓喜していた。



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