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ヴァンパイアの魔王異世界奮闘記  作者: Crosis
第四章
58/121

約束

 クロに断られて先ほどまでの勢いは鳴りを潜め一気にしおらしくなって行くレニア達。

 結局今までのノリは負けたという事実を考えないようにする為の空元気だったのだろうレニア達はしおらしくなるどころでは止まらず三人で部屋の隅まで移動すると暗いオーラを撒き散らし始める。


「まったくお前らは……なんでそこまで落ち込む必要があるんだ?二位だって凄い事じゃないか」


 想像以上に落ち込んでいる彼女達を慰める為にクロはレニア達のところに向かい一人一人頭を撫でながら優しく語りかけて行く。

 クロ自身ゲーム内での魔王決定戦のトーナメントでは優勝できたものの全職参加型の大会では優勝どころか決勝まで行けた事がないのだ。

 そしてレニア達はベルホルンの学生という縛りはあるものの、全職全種族の参加が認められた大会で決勝まで行けたのだ。

 それはもう悲しむどころか十分誇っても良い物であると共に決勝まで上り詰めたレニア達の講師をできて誇りに思うクロはその事を包み隠さずレニア達に話し始める。


「え?クロっていつも人間に負けてたんですか!?亜人や獣人でも無く!?」


 目を輝かしながらレニア達はクロの話す懐かしい思い出話しを聞いていたのだが、いつのまにかサラ達も興味津々といった感じでクロの話しに耳を傾け聞いておりクロは種族人間が苦手種族でいつもそこで負けていた話しをしている

 するとレニア達に混じりさり気なくクロに寄り添って話しを聞いていたミイアが驚きを隠せない様子で吃驚し、クロから一瞬手を離した瞬間何者かの手がミイアの首根っこを掴みずるりと後退させるとその空いたスペースにターニャが何食わぬ顔で陣取り空いたスペースを狙っていた複数人の落胆した声がクロには聞こえない程度の音量で聞こえてくる。


「そうだな、もともと種族差的にも八対ニぐらいはあったからなぁ……仲間内には最悪ブッパで賭けに出る奴も多かったな」

「えぇ!?そんなに差がある様には見えないんだけど!むしろ魔族の方が人間より強いイメージがあるんだけど!」


 クロの話に珍しくキンバリーが食いつてくる。

 というよりもあまり自分の事を話さないクロの昔話に皆集中して聞いていた為クロが試合に出ていたという事には興味をもてても魔族と人間の優劣にはクロの過去よりかは興味をそそる物ではない為なのだがキンバリーの言葉により確かにと皆一様に疑問に思う。


「そうだな、亜人は一定のスキルと魔術の威力が上がりそれ以外のスキルや魔術の威力は弱くなる。獣人はスキルの威力が上がり魔術の威力が下がる。人間は全てが平均的で魔族はスキルは平均的で魔術の威力が上がる。これだけ見れば魔族はデメリットが無く魔術の威力が高いメリットだけある為強い種族に見えるが、魔族だけ空気中のマナを魔力に変換する事が出来ないんだ。そして人間だけが体内で魔力を作り空気中のマナを魔力に変換出来る種族なんだ。すなわち防御に徹してさえいれば魔族は勝手に魔力切れしてしまう」


 上機嫌でそう話すクロに最初は知らない知識もあり楽しかったのだがクロが自分の事を一向に喋ろうとしなくりそこから軽く二時間近くマニアックな事を話す事となるとは彼女達は知る由もなかった。



◇◆◆◇



【運営よりR指定の警告をされました為内容を切り取り、R18指定用を作りそちらで切り取った内容をアップしております】


また、後日全年齢向けに変更した内容を記載させていただきますので今しばらくお待ちくださいますようよろしくお願いいたします。

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