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ヴァンパイアの魔王異世界奮闘記  作者: Crosis
第六章
119/121

それがどうしたと言うんですの?

 それと同時に飛ばされた場所エルフの里であると事からわたくし達二人が人族ではない事に気付かれていたという確信を得る。


「敵陣の中でアホヅラ下げて棒立ちとは余裕ですわね」

「気持ちは分かるけど言葉を選びなさい。アホヅラなんて言葉、クロ様に聞かれても良いのですか?」

「そ、それは聞かれてくはないですわ。ですが、それはクロ様相手であってこの者達については別の話ですわ」


 そんな中でも特でも異質なオーラを放つ二人のハイエルフとハイダークエルフが敵意を持ってわたくし達に話しかけて来る。


「ちょっ、ちょっと待って下さいっ!! わ、私達は……私達もハイエルフとハイダークエルフなんですわっ!!」

「そうなのですぅっ! 彼女はハイエルフで私はハイダークエルフなのですぅっ!」


 彼女達のその姿を見てわたくしは咄嗟に自分と相方の正体を話す。

 それと同時にわたくし達は貴方達と敵対する意思は無いという思いも込めて。

 そして、わたくし達は魔族根絶の為に動いてはいたがそれと同時に同種族を探す事を第一の目的としていた。


 だからこそ彼女達から敵意を込められた視線を受ける事がこの上なく苦痛で仕方なかった。


「それで?」

「……え?」

「それがどうしたと言うんですの?」

「それはっ、わたくし達と貴方達は同族という事ですわっ! やっと、やっと見つけた同種族の仲間ではありませんのっ!!」

「だから、それがどうしたと言うのですわ。ハイエルフ? ハイダークエルフ? だからなんなんですの。今この場で重要なのはクロ様の敵か味方かという事だけですわ。そして、貴方達はクロ様の敵……違いまして?」


 わたくし達が飛ばされた所にこの者達が来た時から薄々思っていたが考えない様にしていた事。

 それが彼女の口から放たれた。

 そして彼女が放った敵という言葉をその内容を脳が理解するまでに少し時間がかかった。

 それ程までに信じ難い言葉にわたくしは覚悟する。

 エルフとダークエルフ又はその上位種とされる種族のおいては同種族間の関係を第一とし、その他の関係との間には簡単には覆せない壁がある。

 その関係を差し出してこの反応。


「どうやら、覚悟を決めなければいけまねんわね」

「気が乗りませんがぁ〜そのようですねぇ〜」


 そう言うと私は魔法陣を展開すると魔術と科学の結晶である魔科学兵器を身に付ける。

 全長は役三メートル、その姿は最早ロボットと言われてもおかしくない見た目であり全身白銀に輝く。

 そしてわたくしの相棒でもある楠瀬も覚悟を決めたのかわたくしと同じく魔科学兵器を身に付ける。


 その姿はまるで夜の空を纏ったかのような美しさを宿している黒豹である。


 いくらわたくし達と同じハイエルフとハイダークエルフだとしても科学と魔術を融合し最先端の技術で作られた武器を纏ったわたくし達に敵うはずもない。

 それ程までにこの世界の文明レベルは一目見ただけで分かるほどの差がそこにはあった。


「覚悟はよろしくて?」

「いつでも良くてよ」


 そんなわたくし達の装備を目の当たりにした相手ハイエルフ達は表情一つ変えず、寧ろハイエルフに至ってはわたくし達の装備や武器を品定めするかのような視線を送った後ほんの一瞬だが見下したような視線を向けていたのを見て取れた。

 そしてわたくしはそんな彼女に今から攻撃される覚悟を問うたのだがその答えは予想通り余裕に満ち溢れた答えが返ってくる。


「後悔しても知りませんわよっ!?」


 ハイエルフからの言葉を聞き終えたわたくしは戦いの火蓋を開ける。

 それと同時にわたくしは身体の左右十二銃の、大きさや威力、追加効果など様々な魔弾銃を展開すると一気に撃ち放つ。

 この魔弾銃全ては追尾機能を搭載されており避ける事は不可能。

 全ての魔弾を潰すか当たるかの二択である。

 そしてその一つでも当たれば追加効果で相手を状態異常にさせて相手の能力を下げさせる事により次の魔弾がより確実に当たるようになる。

 即ちわたくしがこの魔弾銃で魔弾を撃ち終えた時点でほぼ勝ちであると言えよう。


「不味い魔力で出来た魔弾ですわね」

「な……なんですの、その姿は?」


 しかし相手のハイエルフはわたくしの撃った魔弾を何らかの方法で全て防いでみせた。

 寧ろまだそれだけならここまで驚きはしなかったであろう。

 というのも件のハイエルフの姿が一瞬にして巨大な黒狼へと変化していたのである。

 それもわたくし達が今現在身に纏っている最新鋭の魔科学兵器だと言われても信じてしまう様な姿をした黒狼なのである。

 驚くなという方が無理というものである。


「なんですのと言われましてもわたくしの相棒を見に纏った姿ですわ」

「そ、それをどこで手に入れというのですわっ!? これを使用している者は世界広しと言えどもわたくし達だけのはずですわっ!!」

「そうですわね、貴女が身に纏っている魔科学兵器とわたくしの身につけてる魔科学兵器とでは性能が雲泥の差みたいですわね。そう考えればその低スペックの魔科学兵器を使っているのはあなた達だけと言えますわね」

「ふ、ふざけるなですわっ!!!」


 自分達の魔科学兵器の方が優れていると言ってのけるハイエルフの言葉にわたくしは怒りと共に否定する。


しかしながらわたくしの思いとは裏腹に打ち出した魔力弾全てあの黒い狼の顎門に食い散らかされていく。

 そのスピード、パワーどれをとってもわたくしでは勝てないと想像できる。できてしまう。


 それは即ち、最先端であると思っていたわたくし達の魔術の科学の技術は最先端ではなかったという事である。

 そして彼女が使用している黒狼型のスーツがわたくし達が使用しているものよりも三世代、いや……四世代は先の技術を使用しているであろう事が伺える。

 もしかしたらそれ以上先の技術、正に今のわたくしからは想像すらできない技術が使われている可能性だってある。

 その事が意味する事が何なのか、わたくしもそこまで馬鹿ではない。

 たった数回。

 二桁すらいかない程の攻防で理解できてしまうほどの性能の差。

 認めたくはないが認めなくてはいけない。

 彼女達はわたくし達よりも強い事。

 そしてわたくし達ヒューマンと魔族との差を。


「何を呆けているんですかぁー。負けている気分に浸るのはまだ早いですよぉー」


 そう言うと楠瀬綾がわたくしに補助魔法をかけてくる。


「まだ四肢が動いてダメージも受けてないですぅー。泥を啜ってでも前へ進むとあの時決めた筈ですよぉー」

「ええ、そうですわね。肉を切らして骨も切らして当たって砕けてから負けを認めますわ」


 補助魔法をかけてくれた。

 たったそれだけの事でわたくしの折れた心は復活した。

 今思えば彼女には精神面で助けられてばかりである。


 そして綾はわたくしに補助魔法をかけた後自分にもかけ、自身のスーツを戦闘モード攻撃型へと変形させていく。

 それと同時にわたくしのスーツもそれに合わせて攻撃型へと変形させて行く。


「行きますわよ。覚悟なさい」

「私達の本気ですぅー」


 わたくし達二人の装備は防御無視、全て攻撃に特化した型にしてある。

 綾は防御に回していた装備を両腕に取り付け超電磁砲を、わたくしは全ての銃と防御に回していた装備で一つの巨大な魔法銃へと変形させていた。

 この直撃を受けてはたとへあの化け物であろうと無傷ではいられないであろう。


 そして直後、轟音が轟きわたくし達の一撃は彼女達へと直撃した確かな手ごたえを感じ取る。


「や、やりました…のですの?」

「ど、どうでしょうぅー……?」


 あの一撃を喰らって立っていられた者は今まで一人もいない。

 だが、それでも不安は消えず思わず言葉にしてしまう。

 それは綾も同じらしく確証は持てない返事が返って来る。


「その言葉はクロ様曰くフラグと言うものらしいですわよ」





今更ながらスリザリオにハマってしまい狂ったようにやっていました( ^ω^ )

しかし、一度一位を取った後はあれ程ハマってたにもかかわらず憑き物が落ちたかのように冷めました。


あとドラガリアロストやり始めたのですが10連を12回回しても星5キャラクターが当たりません。

ドラゴンも当たりません。

護符4枚のみです( ^ω^ )ぐぬぬ


そして積み漫画とラノベがやばい事になってます( ^ω^ )


3

挿絵(By みてみん)


4

挿絵(By みてみん)


ラスト

絵描き友達が卒業後東京へ就職すると言う事で急ぎ三日で描き上げたのでコマ割りはラスト余ってしまい背景も描けずでしたが(言い訳)村田さんよりかは見れるのではないかなと思っております。

この作品以降はデビュー目指した作品ばかりになるので(恐らくここでは)18禁ばかりです(^ω^)一応全年齢向けなんですがね。

てかもう今の時代少し探せば普通にこれアウト(18禁)でしょって作品ありますよね

挿絵(By みてみん)

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