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9話。上達速度・・・。

勇者側では、ゴードンが焦って勇者を招集していた。

何故なら、魔王達の行動が活発化しているのでは無いか⁉︎

という根も葉もない噂が流れたのだ。

実際真実なのだが、噂としてもかなり達が悪いため、勇者達を招集して、適当にモンスターを狩ってもらえれば、民も安心するだろうという愚王の考えであった。

それでゴードンは勇者を招集するため城内を走り回っていた。

全員集め話を始める


「城下町の噂を知っている方はおられますか?」

「知ってるよー」

「俺も知ってるぜ」

「「・・・」」

「由美様と弘毅様はお知りになられてるんですね。流石、フィー様を探しているだけはありますね」

「まあねー♪」

「だろ?」

「知らないお二方のためにお話させて頂きます」

今城下町では、魔王の行動が活発化しており、この街も攻めに来ると言う噂が立ち込めております。

なので王は、その民の不安を取るために、勇者様方がモンスターを狩って頂いてですね、街の民に見せて欲しいのでございます。

と言う話であった。


「フィーちゃん探しに支障で無い程度ねー」

「俺1人でいいんじゃね?」

「「・・・」」

「そうだねー」

「ゴードンさん俺1人で適当に、ミルキーワームを狩って来るでいいだろ?」

「ミルキーワームですか・・・。一応食用のモンスターですね」

「えー・・・それ以外?そうなるとーふわふわサボテン?」

「そうですね。ふわふわサボテンにしていただけますか?」

「じゃあ由美はフィー探し続行、俺はふわふわサボテン狩って来るわ」

「了解♪行ってきますー」

「お二人ともお気をつけて」


完全に話についていけない勇者2人。

勇者の癖に努力をしないためにこうなった2人。

そんな2人のために解説しよう。


ミルキーワーム

ミルキーワームとは、巨大芋虫だ。

その味は、濃厚な牛乳で、ミルキーワームのチーズは絶品と言うが、物凄い高い。

相場はキャビア以上に高い。


ふわふわサボテン

ふわふわサボテンは、そのなの通りふわふわしている。

某ゲームのワンワンをそのままサボテン化。

それが空中を漂っているのだ。

だがこいつは達が悪く、棘を飛ばして来る。

しかも噛みつきもしてくる。

おい!キ⚪︎ロウ!ではない。

棘は無限に生え変わるので、冒険者は棘だらけになって倒すしかない面倒なモンスターである。

盾で防御と行きたい所だが、この棘熱感知機能でついて来るのでまた達が悪く、最近増殖しているので、狩りたいのだがコツを掴めないと返り討ちに会うので狩りがされないのだ。

こいつは一応、初心者用のモンスターらしいのだが、巷では初見殺しのフワサボと言われている。


「えー、説明も終わりましたので修行しましょうか?このままでは、由美様と弘毅(こうき)様にどんどん突き放されますよ?」

「私は真面目にやってる!」

「魔法は感覚の魔術と呼ばれる程、感覚の物なので・・・教科書通りには行かないもです」

「僕は、平行線で魔法剣士やってるから遅いだけ。弘毅(こうき)と由美さんがやってくれるならまかせればいいでしょう。僕達は、精進あるのみです」

「そうです。流石観察眼の昂然(こうぜん)様‼︎」

「では僕は鍛錬しますのでコードンさんこれで・・・」

「お気をつけて」

「何で、出来ないのよ‼︎」

「美咲様。魔法は感覚です。美咲様だけのイメージで発動するのです。教科書通りでは発動出来ません。あくまでもあれは教科書です。」

「何度も聞いたわ‼︎ふんっ!」

「お気をつけて・・・」


1番勇者の中で上達が遅いのが、美咲だった。

元の世界では美咲は、天才と呼ばれる程記憶力が高い高校女子であった。

だがこの異世界では、記憶力などクソの役にも立たない。

何故ならモンスターと戦うには、度胸と力さえあればお金は稼げるからだ。

一部の魔法使いは、記憶力が全てだ‼︎

と言っている人もいるのだが、8割が遅咲きであるし、何よりも普通以上の力は持たない。

そうこの世界では定義されている。

だが持っていて損をしない物がある。

それは昂然(こうぜん)が得意とし、趣味とする観察。

記憶力は、弱くても構わない。

だが観察眼はあればある程上達が早いと言われる。

昂然(こうぜん)は、剣技共に魔法を覚えているため、成長が遅いが、モンスター戦闘の時真骨頂を発揮するだろう。

後は、恐怖に打ち勝てるかどうか・・・

この世界のモンスターは、狡猾である

人をあざ笑い、騙し、裏切り、手玉とし、奴隷にもする。

人の弱い部分を突き、大穴を開け、修復出来ないようにするのだ。

人は肉体よりも精神の崩壊の方が致命傷になる。

ただ肉体の方が壊し易いだけ、フィーは両方行えるのだが。

だが、全ては情報が力だ、知らなければ損をし、得をしない。

知らなければ勝てないことさえ有る。

だが、それでさえ、フィーには関係が無いのだが・・・。



一方その頃、美咲は・・・。

長い廊下を歩いていた

「チッ‼︎なんでよ!この天才の私が何故出来ない!クソッ!そうか!ゴードンなんかじゃ、私の才能を引き出せないんだ!城下町に降りて、誰かに弟子入りするしか無い‼︎仕方ない、仕方ないのよ!私が一番遅咲きなわけが無い‼︎」

そうブツブツ言いながら、廊下を歩く。

美咲は既に城内の地図を暗記。

何処に兵がいるのかも、暗記。

どう動くのかも暗記。

休憩時間も・・・。

何もかもを暗記していた。

だから逃げ出すことは容易である。


だがこの時の美咲はまだ知らない。

ゴードンが何故、魔法か剣技を使えるようになるまで城下町に出てはいけないのかを・・・。

読んで頂きありがとうございます。

感想書いてくださる方本当にありがとうございます♪


毎日連載している人は凄いです。

私は、脳内で整理してから書かないと書けないタイプなので、一度整理分が尽きると・・・。

また補充しないと笑

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