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7話。採取と支配

フィーはおっそい飛空魔法に飽きが着ていた。

フィーが飛べば、ワープとほぼ変わらない速さで飛べるのだが・・・。

やっと、街の外に着いたようだ


「フィーちゃん着いたよ?」

そこは一面草原だが、奥に森がすぐある

その先に谷があって・・・霧でその先は見えない。

フィーの目は千里を見通す目。

千里眼である、これは強化魔法の応用だ

「ミルカおにいたん、薬草採ろー?」

「じゃあ違いをまず教えるな」

ミルカは、草原を少し歩き、2種類の綺麗なピンク色の花を見せてくる。

ピンク色が鮮やかな方が薬草。

ピンク色が薄い方が、毒草。

見比べると物凄い分かりやすい。


「わかった?フィーちゃん?」

「うん!」

見比べるとフィーは、眼を青色に軽く光らせる・・・。

千里眼の上位眼、選別眼‼︎

これを使うと、欲しい物が、どんなにゴミに紛れていようと、視界に入れば、一瞬で見つけられる。

いわばチート眼。

これの便利な所は、重ね掛けができること、何かと言うと、千里眼を使い選別眼を使うとどちらの能力も使えるという

最高の能力。だが重ね掛けすればするほど、眼が疲れるのが欠点。


「おにいたんも探してくれるの?」

「探すぜ!これでも、冒険者なりたての時は良くさがしたからな!」

「おにいたん、かっこいい!」

「///」

こいつ少女恋愛対象かもしれない。気をつけた方が良いな。いざとなれば、どうとでもなるけどな。


それから、約2時間で、300本の採取。採り過ぎは良く無い。

ミルカは90本。その中に数本毒草が混じっており、危うくギルドの人に怒られる所だった。

「ミルカおにいたん、何か魔法のバックみたいないーっぱい入るバックないのー?」

「あるけど、フィーちゃんに作って・・・俺ので良いならあげるけど、嫌か?」

「ううん。ミルカおにいたんのが良い!」

そう言うと喜んで、俺のお腹にバックと言うより、ポシェットのような物を付けてくれた。

そこにミルカの薬草と合わせて380本を入れようとすると吸い込まれる。

「⁉︎」

「フィーちゃん。それは俺たち5柱特別マジックバックだ。普通の奴よりも性能も良いし、何より内容量が市販の100倍だ。」

「おにいたんは、バック要らないの?」

「俺は無くしたとか言って作ってもらうよ。だからそれはフィーちゃん専用だ」

「ありがとーミルカおにいたん!」

ここでフィーは抱きつく事を忘れない。

ロリコンにはこれが1番効くのだ。

その証拠にミルカが超幸せ。という顔をしている。

なんとも操りやすい人形だ。

正体がばれた時は、全力で逃げるけどね♪

「おにいたん・・・モンスター狩ってみたい・・・。」

なぜここでこんな事を言うかと言うと、ミルカの補助能力がどれだけあるのかみたいから。

ただそれだけ。

「そんな悲しい顔をするな、フィーちゃん。なんでも俺に頼め。」

「うん!」

「そうだなー。この辺だとやっぱ、すらい・・・・却下だな。あの触手攻撃はR-18だ」

「R-18?」

「フィーは知らなくて良いんだ。もう一つの可愛いモンスターを狩りに行くか?うさぎさんだ」

「うさぎたん⁉︎」

「そうだ。あれは俺の秘匿の狩場。」

「いきたいー!」

ミルカは、フィーを抱え今度はさっきよりも速い速度で空を飛ぶ。

だが、フィーからしたら全く止まっているような錯覚に襲われる程に、遅い。

数十キロほど飛んだ頃、地面に降りる。

谷がある反対側に飛んだようだった。

そこは鬱蒼とした、なにか禍々しい森だった。


あーこれ、スケルトンの気配がする。

嫌な森だなー。亡霊系の森かー

うん、カラスがいるけど、中に入ってるものは全然違うねー。

それにさっきから、霊体がわんさか居るじゃん。

かなり悪趣味な所に連れてくるなー

あっ・・・怖がらないとおかしいよな

陰陽師やってると霊みるのが常識だから慣れてるけど猫かぶっとかないと


フィーは、ぶるぶる震えながらミルカの袖を掴む。

そしてこう言う。

「怖いよ・・・おにいたん」

これは、決まった‼︎とフィーの中で確信を持ちつつミルカの顔を見るとにやけている。

こいつ怖がることを知ってて連れてきてやがる。

性格が最悪だなとフィーは思いつつ猫をかぶる。

「どこまで行くの?」

「結構奥まで」

フィーはここである事に気がつく。

モンスターが周囲に居ない。それに結界が張られている。

これは魔法の結界。外部遮断系の下位結界だ。怪しい・・・。

怪しさが増してくる。

どんどん奥に入ると、中BOSSクラスの気配をチラホラ感じるが敵意がない

「もうすぐつくよ」

そう言われて、千里眼で先を見ると、鬱蒼とした森の中に花畑があり、その中にうさぎが飛び跳ねている。

だが、どいつもこいつも、殺気が禍々しく、中身が違う。

どいつも危ない。


「ここだよ。ここが俺の秘匿の狩場」

なにが秘匿だ。どいつもこいつも、悪霊じゃねぇか。

「戦って良いよ。かわいいでしょ?」

こいつマズイな何かに、思考を支配されているようだ。

おおよそ、無理なモンスターに立ち向かって、思考支配でも受けたのだろうと思い、フィーはミルカの思考支配を断ち切る。


「あぁあ⁉︎我が支配を見破り、断ち切っただと⁉︎5柱ではない何かか?ふふふ。面白い‼︎いつか挑戦してきて欲しいものだ」

「あーあんたがミルカの思考支配してた人ねー?」

「誰だ⁉︎」

「俺は、陰陽師。その名をフィーと言う」

「我の命令を忠実にこなす犬達よ。今その力を盟約と共に示すが良い!」

フィーがそう言うと、目の前の邪悪な魔王よりもより、邪悪な悪魔を召喚する。

「こんばんわ。魔王さん♪」

フィーは不適な笑みを浮かべていた・・・。


読んで頂きありがとうございます。

魔王登場です!

8体もいるんで一体ぐらい・・・笑

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