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SS サボテン娘の花

作者: 心花
掲載日:2013/04/07

800文字以内に挑戦した作品です。

 私の名前は有賀 花。両親が、苗字と掛けて可愛らしくて“花がある”子になりますようにって願いを込めて付けた。


 けど、私はこの名前が大キライ。だって、私のルックスはお世辞にも花があるとは言えないし、性格も……花と言うより、まるでサボテンみたいだ。トゲトゲしてて、ふてぶてしくて、可愛くない。


 あーあ。名前通り、女の子らしくて可愛い子だったらよかったのに。そしたらもっと、自分を好きになれたのかな。 


 私は今日も密かに、放課後の部活に励む高山君の姿を窓から見つめる。長い長い片思い。こんな私の恋なんて、叶うはずもない。


「なぁ、有賀ー。お前、高山のこと好きなんだろ」

 

 突然、クラスメイトの橋谷に話しかけられた。


「なっなによっ!そんなわけないでしょっ」


 ……また、やってしまった。ツンツンツンツン、可愛くない私。


「ふーん?なんでそんなウソつくの?お前ってさぁ、サボテンみたいだよな」

「うっさいわねっバカッ!!ほっといてよっ」


 私は気にしてることを指摘された悔しさから、教室を飛び出した。


「ちょっ待てよ!有賀!」

「うっさいっ!ついてくんなっ!」


「あー、有賀に……見せたいものあんだけど」

「……なによ」


 連れて行かれたのは、植物園の中だった。私の中に衝撃が走る。


 ……サボテンにも、こんなキレイな花が咲くんだーー。


 手のひらサイズのトゲトゲサボテンに、誇らしげに美しく咲く、ピンク色の花。


「なぁ、サボテンの花言葉、知ってる?“枯れない愛”なんだって。まるでお前みたいだよな。一途で純粋。普段尖ってるけど、時々すげー可愛い。俺、そんなお前が好きだ。だから、応援してる」


 橋谷は、最高の笑顔でそう言った。


 その言葉に、私の中に温かいものが流れ込んで来た。私にも、こんなキレイな花が咲くのかな。


 サボテンみたいな自分も、有賀花って名前も、ちょっと好きになった瞬間だった。



読んでくださりありがとうございました(^^)


作者が実際にサボテンの花を見て感動して書いた作品です。いかがだったでしょうか……

コメントや評価などいただけたら嬉しいです。



心花(このか)

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― 新着の感想 ―
[一言] 遅くなって申し訳ありません(*_*) 可愛らしい女の子ですね‼ そして…橋谷くんがかっこいい!笑 そんなん言われたら惚れてしまいます 枯れない愛にぐっときました
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