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魔王城の台所番が、なぜか最強の国家を作ってしまった件

作者:うそう
最新エピソード掲載日:2026/03/27
【一行で分かるあらすじ】
固有スキルなし・最低職の台所番が、社畜の知識だけで魔王国を最強国家にしてしまう話。

【まじめなあらすじ】
食品メーカーで働く35歳の村田誠一は、残業中に過労死し、気がついたら異世界の広間に転がっていた。

魔王軍の「勇者召喚」に巻き込まれた形で転移したらしい。さっそく鑑定されると——

 固有スキル:なし
 適性職:台所番(見習い)

最低ランクの職に配属された誠一だったが、特に動揺しない。理不尽な配属は前の会社で慣れ済みだ。

黙々と厨房で働き始めた誠一が着手したのは、ごく当たり前のことだった。食材の先入れ先出し。作業の分担。弱火でじっくり煮込むスープ。——前職で十年やってきた、ただそれだけのことだ。

ところが三日後、食堂に行列ができていた。

兵士の士気が上がり、食材費が七割に落ちた。それを知った魔王は誠一を玉座に呼び出し、こう言った。

「今日から軍の物資全般を任せる。武器、薬、輸送、すべてだ」

「……急じゃないですか」

「余が決めた」

こうして固有スキルなしの台所番は、前職の知識——在庫管理、原価計算、工程改善——だけを武器に、魔王国のサプライチェーンを根底から変えていく。

本人は「当たり前のことをしているだけ」と思っている。
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