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イセカイのハナシ  作者: 超・真・正・爆発
ポネレリビオス編
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セイカツのハナシ

やばい,,,家に帰れないってことだ。コウスケやカント、母さんだっている。もう、帰れないのか?と、とりあえずジェームズのところに。まだ別れてそんなに経ってない。そんなに遠くには行けないはずだからすぐそこにいるはず。


「すみません、ジェームズという人はいませんか?すみません、ジェームズという人!ジェームズさん!ああ、いた。」


「騒ぎを聞きつけて君が心配で様子を見に来たが、まさかこんなことに巻き込まれるなんて。転移魔法陣を作ったのはかなり昔の魔法使いだから復旧するのには相当時間がかかってしまうな。どうする、ハルト」


「外との連絡もとれずに、この状況です。友達もいて、もうすぐ夏休みも終わるんです。母には、夕方までには帰ると伝えています。せめて連絡くらい,,,」


「難しいだろうね。しばらくはここで暮らすことになるだろう。来週から、魔法学校が始まる。魔法陣が復活するまでの間はここで過ごしなさい」


「そんな、じゃあ僕は帰れないということですか?」


「いや、絶対帰れないわけではないと思うが,,,家もないだろう。うちで暮らすのもいいが、寮で生活するという手もある。どちらにせよ、ここで暮らさなければならないだろうな」


受け止めるしかない,,,受け止めきれない。みんながきっと心配するだろう。なんで?どうしてこんなことに巻き込まれるんだよ。なんでだよ,,,


「あなたに迷惑をかけるわけにもいきません。家事は一通りできるので寮で暮らすことにします」


「そうか。分かった。来週までに手続きを済ませて、ポネレリビオスに入れるようにしておくよ。何か、困ったことがあれば家をたずねるといい。女房か私がいつでも迎えるよ。寮が確保できるまではうちにいるといい。」


「ありがとうございますジェームズさん,,,何から何まで,,,」


「ジェームズでいいよ。これからは互いに親子のようなものになるんだ。もっとも、君が私を親と認めてくれるのかは別問題だがね」


そう言って、ジェームズははにかんだ。少し無理をして、僕も微笑んだ。


「そう言って頂いてありがたいです、ジェームズ」


ジェームズの家であいていた部屋を借りて少しの間過ごすことになった。最悪だ。なんで日本に帰れないんだよ。

神はいないのだろうか。これが3歳の子供にする仕打ちか?死ぬかもしれない変な実験に巻き込まれ、幼稚園ではそれゆえにいじめられ、居場所がなくなる。しまいには本当の家には帰れなくなる。なんでこんな風になるんだよ,,,


「寮の話だが、多くの子供が今回の事件のせいで、編入することになったらしい。私の家は裕福だから、子供の1人や2人養うくらいの余裕ならある。ここで過ごしていかないかい?もしくはここから1キロ歩いたところに別荘がある。そこで暮らすのでもいいが、どうする?」


「ジェームズが楽な方でいいですよ。迷惑をできるだけかけないほうで」


「ううん、どちらもそんなに変わらないとは思うがね。ハルトはどちらがいい?」


「なら、一人で暮らします。先ほども言いましたが、家事はできるのでお構いなく」


「わかった。学校では、朝食も食べられるようにするよう言っておくから、食べ物の心配は夕食と日曜だけでいいぞ。来週までに一人暮らしに必要なものをまとめておくよ」


「はい、ジェームズ。ありがとうございます」


「,,,つらいな」


「いえ、気にしないでください」


この生活を受け入れなきゃいけない。僕は今日から、新たなこの世界で暮らしていくのだから。



ジェームズ・フレデリック・ペンブルック:異種族としての魔法使い

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