テンイのハナシ
目覚ましの音で起きた。朝6時だ。まだ眠いが、イギリスだからな。迷子になってしまう可能性もある。早めにポータルを開こう。顔を洗って、軽く朝ご飯を済ませて支度をした。
’インラビット・エクタシス’
ポータル魔法でイギリスについた。ハリーポッターの影響で魔術師と魔法使いの志望者が多く、魔法使いのサービスが充実している国だ。でもこれミスったな。どう見たって山だ。一回ロンドンかどこかに行こう。どの辺にあるのか教えてもらえばポータルもスムーズに開ける。ポータル魔法は空間と空間の間に穴をあけて捻じ曲げる。しかし、空間の捻じ曲げ方を考えないとうまくたどり着かない。今もこうして変な山の中にいる。よし、ロンドンの場所は分かった。
’インラビット・エクタシス’
ロンドンについた。写真などで何度か見たことがある場所だ。エリザベスタワーの中は,,, ちょっと挟まっていて痛い。いや、ちょっとどころじゃないかも。一回出ないとやばい。
’テレポーション’
エリザベスタワーの外に出た。すごい景色だ。本当にロンドンに僕はいるんだ。今日はここにいられないのが残念だ。とりあえず、そこの怪しくなさそうな人にクリフトンロードとやらへの生き方を聞いてみよう。
「すみません、ニューポートの行き方を教えてくれませんか?沿岸部に行きたくて」
「いいよ。実は私もこれからニューポートに行こうと思っていてね。一緒に行くってのはどうだい?徒歩だから少し疲れるかもしれないが,,,」
「徒歩⁉ここからですか?ここから240㎞はありますよ?数日はかかります。行き方さえ教えてくれればいいのですが,,,」
「いや、そんなにかからないよ。大丈夫。ついておいで」
ホントに大丈夫なのだろうか,,,なんかどんどん人気の少ないところに向かっている気がする。これミスったな,,,怪しくないだけでやばい奴だった。これあれだ。誘拐したり、ほら、案内したでしょ?100ドルよこせ!みたいなやつだ。
「この辺でいいかね,,,少し手をつかんでくれるかい?」
’テレポーション’
ああ、そういうことか。この人も魔法使いなんだ。ただ、
「杖もなしにどうやって?」
「杖に形は問われない。ロッドくらいのものならこのスマホのタッチペンにも仕込めるんだよ。木であって、中に魔芯が入っていればいいのですよ」
なるほど、頭がいいな。それならいざとなった時に使えるのか。でもこちらは何か持っているわけではない。なら
’ヴェニレ’
その辺の木の枝を引き寄せた。
「なるほど。君も魔法使いだったのだね。それなら話が早い。魔法使いのところへ行くんだよね?ここのすぐ近くに、アースクプラザという場所がある。そこで、裏の世界という世界に移転する魔法陣というものがある。そこに移動してロカスコレクシオという魔法使いの集まる場所がある。そこから、魔法に関する場所はいくらでも行けるよ。ほら、もうそろそろつくよ」
「ああ、あの列がそうなんですね?」
「うん。あの建物の中に魔法陣がある。そこに行けばいいんだ。ところで、今日は何をしにここまで?」
列に並びながら聞かれた。
「杖を買いに。前に使っていた物が壊れてしまったので」
「なるほどね。それで杖がないのか。日常魔法しか使えないと、不安でしょう」
幼稚園児だからそんなに使うことはないけどな。脅して吐かせるのが初めての実用だったなんて言えない。
「ええ、まあかなり,,,」
「次の魔法陣に乗る方はこちらへどうぞー!」
「さあ、行こうか。杖を早く買いに行きたいだろう?」
チケットを買って、魔法陣の上に乗った。おじさんが出会いの記念にとおごってくれた。
「皆さん、今日はロカスコレクシオ行きの魔法陣にお集まりくださりありがとうございます。このなかで、転移をするのは初めてだという方はいらっしゃいますか?」
手を挙げた。もう一人、僕と同じくらいの子が手を挙げていた。
「はい、その方々に説明させていただきます。この魔法陣の周りにある、青く光る石が見えると思います。そこに炎を灯すことで、魔法陣が活性化します。この活性化した魔法陣を空間の裂け目に入れることで転移を行います。では始めましょう。」
’アルデアト’
周りに炎が灯され、青く光りだした。魔法陣が回転し、空間が引き裂かれ始める。ものすごい光で目がくらまされた。まぶしさがなくなり、目を開けると、見たこともないような場所にいた。
?????:魔法使い/?????




