エミのハナシ
「スイマセン、ホンットスイマセン。アノ、ワルギハナインデス」
「あんだてめぇなめてんのか?あぁ?」
「ホントニ、アノハンセイシテルノデ」
エミとクリスとルナで出かけていた僕たちだったのだが、エミが刺青の大量に入ったヤンキーにぶつかって、めちゃくちゃ詰められている最中である。
「ぶつかっちゃったのね。ごめんなさいね。だから許して、ね?」
「なめてんじゃねぇぞぉ!」
ぶん殴られそうだったから、頭蓋骨をスケルトンにしてガードした。
「いってぇ!てめぇ、顔覚えたかんなぁ!」
捨て台詞を吐いて逃げていったけど、ちょっとスケルトンで小突いただけであんなになるのなら殴らなければいいのに。ギリギリ聞こえない距離になってから言った。
「なんであいつ僕のこと殴ったんだろ。殴んなきゃいいのに」
「お前、案外さらっとやばいこと言うよな」
「ね、刺激したらどうすんのよ!なんてこと言うの!」
まず最初に刺激したのはあんただろ、と思うけど?とは思ったものの口には出さないでおいた。
クリスとルナは家の方向が違うからエミと帰ることになった。
「ところでエミ・フォーゲル?」
「はい?」
「君ゴーストなんでしょ、周囲を夜にするってやつ、使ってみてよ」
「,,,ありません、そんなもの」
「僕はスケルトン、君はゴーストの力があるはずだよ」
「,,,」
「制御できない、影を薄くする力があるでしょ。だからいつも気配がない」
「ありません、そんな力」
「結構強い力って聞いたけど?」
「あなたには関係のないことでしょう。大体、そんな情報誰から,,,」
「ヴェワロクロから聞いたんだよ。契約の内容だからね」
「ヴェワ,,,この間の仮面野郎のこと?いったいなぜ」
「色々聞いた。君も、組織について教えてくれるって言われたら聞くでしょ」
「まあ、そうね」
「それに、君だって脳の改造をされてるはず。この話になったとたん冷静になった」
「確かにその通りよ。でもそんなことを教えて何になるの?」
「いや仲間が居たらうれしくなるでしょ。それに、協力者が増える」
「協力者って、まさかヴェワロクロに何か頼まれたわけじゃないでしょうね」
「いや、むしろその逆だよ。僕が頼んだ。組織に対抗したいって。多分ここに閉じ込められてるのは組織のせいだ。幹部もろとも閉じ込めるなんていかれてるよね。だから、対E.S.A.I.の組織でも作るかってね」
「対E.S.A.I.,,,か。まだ何も決まっていないんでしょう?名前も」
「まあ、それは追々決めるさ。ジェームズさん達にも言っておくよ。他に、異能力者がいたら教えてくれ。うちに入ってもらう」
「強制的に入れるつもり?」
「いや、そんなわけじゃない。でも、実験がこれ以上続いたら、死者もそれだけ出るってことだ。戦力は多いほうがいいでしょ」
「話して解決できないの?」
「それができてたら、ヴェワロクロは組織に居ないでしょ」
「武力行使しかないわけ?」
「ていうか、それ以外手がないんだよ。相手が武力を使うしかないらしい」
「ヴェワロクロも組織の人間なのよ?あなた、ジェームズさんが組織との関わりを持っている可能性を恐れて別居を選んだのでしょう?どうしてヴェワロクロを信じるの」
「僕があいつに死ねと言えばあいつは死ぬ。そういう願いをしたからね。僕を手伝うのに死ぬことが必要であれば死ななきゃいけない」
「騙してたらどうするのよ。あんな胡散臭い奴」
「君の言うとおり、何かしらは騙してるだろうね。でも、戦いが終わって契約をしたら、奴の変な感じが消えたんだ。きっと悪いウソはついてないはずさ」
「でも,,,」
「さっきも言ったけど入るかどうかは自分で決めて。強制するつもりはないから。じゃあね。返事、待ってるから」
エミ・フォーゲル:魔法使い/ゴースト
MBTI:ESFP-A エンターテイナー
血液型:B型
誕生日:2月21日生まれ
好きなこと:ご飯を食べること
嫌いなこと:じっとしていること
脳の手術の影響で知識の量は膨大になり、比較的冷静に物事を考えられるようにはなったが、根は変わらない。みんなに明るく、というかうるさく接している




