ケットウのハナシ
というわけで、仮面野郎と決闘をすることになってしまった僕は、例のコロッセオにいた。ご丁寧に観客席までついている。
「私は魔法使いではないから、魔術しか使えない。ただの人間にもできることだ。もう一つ、私はものを磁化する能力を持つ。マグネティックというやつだ。本来ある精神操作のマインドコントロールは、石がなければ使えない。これでそなたと私は同じ立場だということだ。」
「なんでもいいけど始めよう。難しいことは後回しだ」
「ふむ。よい心構えであるぞ少年。嫌いじゃない。では始めるとしよう」
そういって、仮面野郎は指をパチンと鳴らした。体がコロッセオにくっつく。
「そなたたに磁性を持たせた。そなたは体の表面がS極で、中がN極になったのだよ。コロッセオの表面はN極だな」
くそ、全然離れない
「苦戦しているようだな」
また指パッチンをして、今度は体が浮かび上がった。
「マグネティックは弱いが、対人性能は高い。どんな能力でも使い方次第なのだよ」
杖が取れない。ならあんまり意味ないかもしれないけど。こないだ思いついたやつ。
砂×音
’ねお騙し’!
「ほう、爆音と砂で目と耳をふさぐ作戦か。なかなかいいではないか」
「効果は、あんまないみたいだね」
「私はそもそもにおいだけでも十分に活動できる」
なら、せめて杖だけでも
’メタリグム’
床が磁化してる今なら、鉄を出したら僕の手に付くはず。
床から鉄で覆われた杖が飛んできた。鉄を取っ払って杖を使う
「そんな方法で杖をとるとは。考えていなかった」
からの床全体に
’メタグリム’
鉄は磁力を遮断するからこれで床からの磁力を抑える。やばい落ちる
’ヴェンタス・アエグレ’
風で衝撃緩和する。ちょっと痛いぐらいですんだ
「ふむ、なかなかいい手段だ。私のマグネティックを無力と化したか」
問題はあいつをどうやって倒すかだけど、鉄だからすぐに磁化されるな
「鉄全体を磁化するが、いたちごっこになりかねないな」
また体が浮いた。あれを試してみるか
’ペルキューション・ラクシオス’
「電磁石か。電圧を操作して磁力を弱めるのか」
「いいや、それもあるけど違う」
杖からとった磁化した鉄
「これを少し加工して、ドリルの形にする。魔法で出した鉄だから容易だ」
そして、僕の推測が正しければ
「電磁石の電圧と電流の向きを調節して、こいつを回す。そしたら,,,」
骨の力、使いたくなかったけど。使うしかない
’骸骨の迷宮’
骨で身動きをとれなくする。
’インラビット・エクタシス’
ポータルでドリルをワープ移動させ、仮面の男の胸に当てる
「10秒後にヴォラェレを使う。僕も殺したくないから降参して」
「油断していたとはいえ、私の力では及ばなかったか」
「降参しないのですね。ごめんなさい、ヴェワロクロ。でも、せっかく手にしたチャンスですし、みんなに迷惑をかけるわけにはいかないんです。あなたがこれくらいで死なないことを信じて」
’ヴォラ,,,
「分かった。降参しよう。死ぬことはないであろうが、単純にそなたの手札に感心した。少ない魔力でわたしにまともに対抗できる,,,その力を認め、降参した」
その瞬間、例によって風と光がコロッセオを覆った。
「さあ、願いを一つ、私に出来ることならなんでも叶えよう。契約だ」
「じゃあ、僕に協力してよ」
「何に協力しろというのだ」
「今後僕が、これ手伝って、といったもの全部だよ。契約だし、協力しろという”一つの願い”っていう判定のはずだよ。逆らえないと思うんだけど」
「何⁉そんなものが許されるはず!?」
例の光と風がでた。
「あ、一か八かだったけど、許された」
「どうして許されるのだ⁉」
「じゃあ、手始めにうちの掃除とゴミ出しをして」
「どうしてなのだー!」
断末魔をあげながらうちの方向に飛んで行った。
「ハルトすごい!」
クラスメイトたちが近づいてきた。
「あの力、なに?かっこいい!」
やばい,,,忘れてた。ばらさないようにしてたのに。
「,,,スケルトン」
「へー、かっこいい!」
案外受けがいいな。魔法があるからなのかな。気味悪がられると思ったのに。
「ねぇ、ハルト!」
びっくりした。
「あなたにも、異能があるのね。考えたら当たり前だったわね」
「じゃあ、そのいいようだと,,,」
「そうよ。もう一つはもう使ってるんだけど、気づく様子がなさそうね。伏せておくわ」
気になる爆弾落としていきやがって,,,
ヴェワロクロ:マグネティック/マインドコントロール
MBTI:?????
血液型:?????
誕生日:?????
好きなこと:?????
嫌いなこと:?????
なんか案外悪い奴じゃなさそう




