レンシュウのハナシ
入学式から3週間。日本でも同じだ。クリスやエミたちがこの学園の中でも一緒に過ごすことが多くなった。最初はクリスは嫌なところのないさわやかイケメンだと思ってたのに、実際関わってみるとすごく一緒にいて楽しい、誰とでも仲のいいタイプだった。なのにもかかわらず僕と仲良くしてくれる。少しだけ、この世界も好きになれた理由の一つだ。
今日もクリスと一緒に昼食を食べている。今日は珍しく、エミもいた。
「そういえばさ、今日はエミいつも一緒にいる子一緒じゃないの?」
クリスが聞いた。一緒の子というのは多分ルナという子だ。
「うん、ルナ・グレイウスって言う子なんだけどね。この間、試験があったでしょ?」
エミはそういいながら口いっぱいにチキンをほおばった。
「ほれで、はほおだけひへんひおひはったほ」
『食べ終わってからしゃべりなよ,,,』
彼女が飲み込むのを待ってから、彼女の話を聞いた。
「あのこ、こないだの試験であの子だけ落ちちゃったのよ。それでアシュフォード先生につかまっちゃって、補修を受けてるみたい」
「へえ、それで今日いなかったんだ」
噂をしていると、ちょうど補修が終わったルナが来た。エミがにやついている
「あれ?この間あった、初級者用の水流魔法の制御がうまくできずに魔法が暴走して不合格となり、アシュフォード先生からの補修を受けることになってしまった、ルナ・グレイウスさんじゃないの!どうして今日はご飯を一緒に食べてくれなかったの?」
「やけに説明的な口調だな,,,」
「ちょっとエミ、からかわないでちょうだい。それがさあ、魔力が暴走してなかなか制御できないのよ。クリスくんみたいに魔力が大きいわけじゃないのに」
「大変だねぇ、初級者用の水流魔法の制御がうまくできずに魔法が暴走して不合格となり、アシュフォード先生からの補修を受けることになってしまった、ルナ・グレイウスさん」
『だからその説明的な口調はなんなんだよ』
総ツッコミを浴びるエミは放っておいて、対策を講じることにした。
「僕の家、昨日作ったご飯を氷結魔法で凍らせてる間は来てもいいよ。一週間くらい来れると思うよ」
「ほんと⁉ありがとうハルト!」
そんなこんなで僕の家での魔法練習会が始まった。彼女は絶望的に魔法の制御の才能がなかった。
「魔力の制御,,,全身の魔力を雑巾で絞るイメージなんだけど」
エミは雑巾を絞るふりをした
「魔力ってさ、んー具現化する前に扱うといいんだよ。これをこう,,,」
クリスは変なポーズをとっている
「いやわかんないわよ。そんなんじゃ!」
ルナ様はお怒りのようだ
「魔力を制御するってことはさ、開放することもできるんだよね。だから、まずは魔法を出してみてよ」
「家の中だけど大丈夫なの?」
「うん!何一つ大丈夫だョ!」
「お前、全力で防御魔法張りながら何言ってんだよ」
「わかったわ。出しちゃうけどいいのね!」
’アクアメント’
とてつもない水流が流れ始めた
「ちょっとやばいかも!ああ、溺れる溺れる!」
「ストップ、ストッ!」
「一回止めろ!」
水流を何とかみんなで止めた
「よし、わかった。君は滝をイメージしてる。それもナイアガラレベルの」
「滝,,,確かにそうね」
「蛇口をイメージしてみ?滝を一部分に集中させるの」
「蛇口,,,こうかしら」
’アクアメント’
「さっきよりはマシ,,,かな?」
クリスが溺れながら言っているのはなかなかおもしろい
「教える才能はありそうだね、僕」
こうして、一週間の激闘の末、ルナは魔法を制御できるようになったのでした。
ルナ・グレイウス:魔法使い
MBTI:INFP-A
血液型:B型
誕生日:9月9日
好きなこと:遊ぶこと
嫌いなこと:勉強
大雑把な性格。変なところをこだわる
小ズルいことは嫌いじゃない
後日、僕はアシュフォード先生から呼び出しをくらった。
「ハルトさん、お話はお聞きしました,,,」
「アシュフォード先生、僕何かしました?あっ!もしかして魔法って外で使っちゃダメなんですか⁉」
「いえいえ、とんでもない!そんな校則はありませんよ。いやぁ、あのエミさんに放課後の時間を使ってたったの一週間で魔法をマスターさせるだなんて!」
「いえ、そんなこと,,,先生が事前に教えてくれていたからですよ。僕だけのおかげじゃありません」
「いいえ!お願いですハルト!先生になって頂戴!」
「困ります、アシュフォード先生」
「なら、私たちに教え方を教えて頂戴!」
「えぇ?…」
どうやら、エミとルナが話を盛って報告したらしい。そのせいで、僕は一時間の授業を’先生方の前で’させられた。




