ジツギのハナシ
最初の授業から一か月、時折開催される試験が今日ある。水の実技試験。水を出せるか出せないか、という簡単なものだ。一番最初の試験だから、全員受かるだろう。
僕は少し早めに学校に行って、朝食が食べれる。どうやら、ジェームズが学校とそういう契約をしたみたいだ。朝食を食べる時は、食堂で食べる。寮で暮らしているクリスも食堂で食べるのだ。
「おはようクリス」
「ハルト、昨日は食堂に来なかったみたいだね」
「ああ、前の夜作ったカレーが余っちゃって」
「え、自分で作ってるの?」
「一人だからね。ジェームズのところには週に1回しか帰らないんだ」
「へえ、すごいんだなハルトって」
「いや、実は僕日本で、どうしようかな。言おうかな、面倒くさいことに巻き込まれるのもいやだし」
「なんかあるのか?」
「まあ、クリスからは変な感じはしないから言うか」
そういって、誰もいないことを確認した。
’地獄からの魔の手’
骨の手を作って出した。ずっと使い倒してきた必殺技だ。
「僕、異能人って言って、君たち魔法使いの血清と、骨がスケルトンので出来てる」
「ちょっと難しいことはわかんないけど」
「まあ、簡単に言うと魔法使いとスケルトンのハーフ、みたいなもんだな」
「まあ、よくわかんないや」
「うん知ってた」
なんとなく分かってた展開だ。
「それとね、」
炎を出した。
「なんの因果かわからないけど、無詠唱杖なしで魔法を使えるんだ。あ、今言ったことは誰にも言わないでね」
「お、う。え、杖も詠唱も、なし?」
「あ、スケルトンの方よりこっちのほうがビビってんのね」
「うんまあ、あ、ごちそうさま!ありがとおばちゃん」
「行くか。クリス」
教室には、テスト用の例の試験の時の機械がある。
「あの機械じゃん」
「水を受けて、計測するとかなのか、も?」
この後試験があるのか。僕が見た限りは全員水流魔法は使えるようになっているから、何一つ問題ないだろう。
しばらくして、アシュフォード先生が来た。
「先日からお伝えしていたとおり、本日中に水流魔法の実技試験を行います。どれだけ制御できるかで点数を決定しますので、単に強くしても弱くできなければ点数は上がりません。今回の試験では、効果魔法の使用は禁止とさせていただきます」
効果魔法なしか,,,ちょい難しいくらいだな。まあ、消費魔力を調整すればいい話だから問題ないか。
そうして、実技試験が始まった。ほとんどの生徒が難なく試験をクリアした。一人だけ落ちていたけど。
篠原遥翔:魔法使い/スケルトン
MBTI:ENFP-A 運動家
血液型:AB型
9月26日生まれ
好きなこと:自分についての研究
嫌いなこと:他人に強制されること
そこまで体格はよくない。
本人は言われるのを嫌がるけど、結構優しい




