シケンのハナシ
制服を着て、(自動で被る魔法がかけられている)ローブをはおり、杖とロッドを持って準備ができた。
「今日は試験か。がんばれよ!上級クラスに行けるといいな。今のうちに友達も作っておくんだよ」
スケルトンのことはなるたけ黙っておこう。どんな目にあうか恐ろしい。スケルトンは力を使いすぎない限りは外見に影響は出ないから大丈夫なはずだ。
「行ってきます、ジェームズ」
「うん、いってらっしゃいハルト」
ポネレリビオス魔法学校までは、別荘からは歩いて15分。ジェームズの家からは歩いて40分だ。ポータル魔法でも使いたいが、最初からポータル魔法を使って登校したら目立って仕方ないから、歩きでいくことにした。幼稚園の時水を生み出して飲んでたら一瞬でばれた。
’インラビット・エクタシス’
ん?僕は使ってないぞ。
’インラビット・エクタシス’
だめだ。失敗した。多分魔法学校だからこれが普通なんだ。みんなほとんどポータル魔法を使って登校してる。
体育館、魔法が使える奴らの集団にとって何のために必要なのかわからない場所だけど、そこに集合らしい。しばらくすると校長と思われる人が現れ、校則などの話を始めた。
「,,,さて、長話はここまでにしまして。ここにお集まりなさられているのは先日の事件によって、急遽転入することになった皆様だと思います。しかし、いきなり想定していた入学者が3倍になるものですから、教室も足りません。そこで、我々は一昨年まで使っていた二つの旧校舎を使い、新たにクラス分け制度を導入することになりました。一つ目の旧校舎に初級クラスを、二つ目の旧校舎に中級クラスを、新校舎に上級クラスを、といった具合です。上級クラスには40人ともともと入る予定だった生徒を、初級中級クラスにはそれぞれ、280人の生徒を入れる予定です。それでは試験を行いますので皆さま一度校庭に集まってください」
どうやら、魔力を測る魔道具のようなもの魔力を測り、それをメモする形式みたいだ。今日はすぐに帰れるそうだ。
しばらくして、僕の番になった。
「ハルト・シノハラくん!」
頼む、ものすごい魔力量を秘めていてくれ!
「うん、普通ですね。ごくごく普通」
教頭らしき人に言われたが,,,ふざけんなよ,,,終わった。マジで早く日本に返せよくそ!神様は鼻くそでもほじってんのか!
「おお、これは凄い!これは上級クラス入り確実ですな!」
そんなことを思っていた矢先、隣で歓声が挙げられている。こういうのは僕にやってくれ。頼むから,,,もう帰ろう。終わった人から帰る権利があるはずだ。虚しさを覚えながら家に帰った。
家に帰ると、ジェームズが出迎えてくれた。僕は試験のことを話した。
「そうか、ごく普通か。魔法使いの血は半分だけだから、全部だったら2倍だったのかもな」
ジェームズはそう言って笑ってくれた。明後日入学式があるから、準備をすると言って別荘の方へ移ることにした。
「今頃日本じゃ何が起こってんだろな。ずっと英語使ってると、イギリスかぶれしちゃいそう。もし今戻れれば、何事もなかったかのようにできるんだろうけどな」
ボソッと小さな声で準備をしながらつぶやいた。




