カイダシのハナシ
’買い出しメモ’
・ローブ
・制服
・箒
・消しゴム
・ボールペン
「これで必要なものは全部だね。魔法教本は昨日のうちに私が買ってきたから大丈夫だ。早速買いに行こう」
「ええ、ありがとうございます」
ローブと制服を買うことになった。
「いらっしゃい。何を買うんだい?」
「ローブと制服をお願い」
「おお、ジェームズ!,,,その子は?」
「こないだの事件に巻き込まれてしまってね。家を貸すことになったんだ。使っていなかったほうの」
「へえ、坊や、災難だったな」
「ええ、まあ」
「じゃあとりあえず始めるか。このローブでいいか?今はちと大きいが自動サイズ調節機能がついている」
「あまりそういったことには詳しくないんですが、それで構わないと思います」
「ようし、分かった。じゃあ魔法をかけるからこっちに来な」
ローブを着せてもらってローブのサイズを調節した。
「じゃ、命を吹き込む準備でもするか」
店主さんがそういいながら、ハンガーラックを用意した。これに魔力を注ぎ込むみたいだ。
「これに坊やのローブをかけてくれるかい?毎日魔力を込めれば主人になつく魔法のかかったローブだからな」
「このハンガーラックは僕がもらってかまわないんですか?」
「うん。こいつはぁもう兄ちゃんのもんだ。お前さんの魔力を込めてくれ」
言われるがままにありったけの魔力を込めた。ローブに自我が芽生え始める様子が見える。が、
「お兄ちゃん、こいつは結構厄介な性格だぞ。相当根気強く魔力を込めないとなついちゃくれないな。でも、主人を思う気持ちは本物だな」
あぁ、何で僕の人生はいつもこうなのだろうか。もう日本に帰れないことは分かった。でも、ここでもまたこれか。せめてハリーポッターみたいに選ばれし子になりたかったものだ。
「一日の終わりに忘れずに魔力を込めればいい子になるはずだ。最初はなかなか懐いてくれないけど、あんたが死にそうなときゃぁ必ず助けてくれるさ」
まあ、いいや。いつかは懐いてくれるだろう。
「制服のほうは、昨日ジェームズから注文を受けていたぞ」
そういって店主さんが制服をくれた。
「ありがとうございました!店主さん、娘さんによろしくね!」
帰り際にボールペンと消しゴムと箒を買って帰った。
「明後日から学校も始まって、一人暮らしだぞ。一週間に一度くらいはこの家来ていいんだぞ。そしたらお小遣いもやるからね」
「ええ、ありがとうございますジェームズ」
一応離れるために一人暮らしを選んだけど、ジェームズはとてもいい人そうだった。まだあってからそんなに経ってないけどもうほとんど僕を実の子供みたいに扱ってくれる。
「ジェームズ、家には、もしですけど。もし友達ができたらあげてもいいですか?」
「うん。その家はもうお前のものだからな。好きに使っていい」
「感謝します、ジェームズ」
この生活は嫌いじゃない。でも、日本にも戻りたい。けど、受け入れなきゃいけない。少なくとも、ジェームズは受け入れてくれてるんだから、それに応える義務がある。
ハルト:魔法使い/スケルトン




