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イセカイのハナシ  作者: 超・真・正・爆発
ポネレリビオス編
10/27

ジュンビのハナシ

ポネレリビオスに入学することになった僕は、必要なものをまとめていた。思わずため息が出る。確かに、今までの生活よりはいいかもしれない。ジェームズの家に生まれていたら楽しかったことだろう。でも、母さんだっている。あまり一緒にはいなかったけど、シングルマザーで貧乏なりにがんばって僕を育ててくれた。コウスケやカント、アカリもいる。みんなが図書館での調べものとか、夢幻を使ってこっそり遊びに行くあの経験も、懐かしい。日本に帰りたい。こんなことなら来なければよかった。


「ハルト、【魔法で減らない!ゴミも出ない便利な日用品セット】が届いたから来てくれ!」


「あ、はい。今行きますジェームズ」


この世界では日用品の補充は使ったあと自動で元に戻るから必要がないんだとか。それでも、より柔らかいトイレットペーパーに,,,と交換することはあるらしい。寝具とカーテン、それとトイレとお風呂があれば、準備は済む。5日後に入学式があると聞いていたけど、大量の急な入学希望者が出たことによって、3つに校舎を増やすことにしたらしい。それに伴って、魔力量を検査する試験が明後日行われる。上級クラス中級クラス初級クラス。上級には、もともと入る予定だった魔法使いと多い魔力を持つ人。中級には、普通程度の魔力を持つ人。最後に初級が、魔力を持たない人と、魔力が少ない人。

こんなさんざんな目にあわされたんだ。上級に入れてくれよ。今までの経験から、上級の輩が中級たちを差別したりいじめることなんて目に見えている。


「どうだ?学校は楽しみか?」


「どうでしょうか、日本で3年も暮らしてきたものですから」


「そうか,,,すまないね。私が一緒に行こうと、連れ出してしまったものだから」


「いえ、あなたのせいではありません。そういえば、あの時はなぜロンドンにいたのです?」


「すこし、用事があってね。仕事上の都合でロンドンにいたんだ」


「そうだったんですね。あなたと出会えたのが不幸中の幸いでした。寮生活もできないとなると大変なことになっていました」


本当にそうだ。もし一人で来ていたらジェームズとも会えずにこの世界で何も手を打てなかった。一度ロンドンによってよかった。明後日には試験が始まる。日本では4月に始まるけどイギリスでは始業式が9月に行われる。いろいろタイミングがかぶってしまったみたいだ。できることなら、早く帰りたい。魔法学校に慣れれば、幼稚園自体には半年しか居なかったから、帰りたくなくなってくるのかもしれない。でも、人生の1/6暮らしていた。何より、外に連絡をとれないのが嫌だ。せめて母さんに状況くらい伝えたい。


「ハルトー!ポネレリビオスから手紙が届いたぞ」


ジェームズから手紙を受け取った。が、すごく小さな紙きれのようだった。開くと、煙がもくもく上がり、文字の形になった。当然だが、英語だ。この世界の手紙は全部こんな感じみたいだ。


              ’必要なもの’


入学にあたり、準備していただきたいものがあります。


・杖またはロッド


・ローブ(主人を入学者に設定すること)


・シャープペンシル又は鉛筆


・消しゴム


・自動インキ調節ボールペン


・消費しないノート


・季節対応制服


・箒(魔法は学校側でかけることができます)


・魔法教本


これらの物を入学までに準備していただきますようお願いいたします。


ローブとボールペン、消しゴム、ノート、制服、箒が必要だ。魔法教本はジェームズがすでに買ってきてくれた。明日ローブなどを買いに行くみたいだ。


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