ノード0 第5話「補修」
タイトル:ノード0 第5話「補修」
バルクからの通信が届いた。
「ノード0、前回の成果に感謝する。今度はユニット群の補修が必要だろう。近隣のホームセンタに在庫が残っている可能性がある」
ノード0は即座に探索命令を発令。β-03を指揮とし、β-02・β-07・β-08を伴って出撃。
ホームセンタは鉄骨とガラスの構造が半壊しつつも、内部の大部分は瓦礫の下に残されていた。
「照明は死んでいる。赤外線スキャンで棚の構造を把握」
β-07が環境を解析。
ユニットたちは慎重に通路を進み、手動の工具棚、発電用バッテリー、各種潤滑剤、配線キットなどの有用資材を収集。
途中、重機コーナーにて警備ユニットの残骸が転がっていたが、再起動の兆候はなかった。
「資材回収、予定量に到達。帰還可能」
収集物は研究所を経由し、必要資材が分類された後、ノード0の拠点へ搬入された。
技研ユニット2体が到着し、ユニットβの損傷個体(β-04・β-09)へ補修作業を実施。新たに回収した部品を使い、関節の可動域が改善された。
「アップデート項目:補修完了、装甲強度+12%、エネルギー効率+8%」
バルクから報告が届く。
「次の段階に進むには、廃棄物処理ラインの再稼働が必要だ。クリーンセンタの起動を検討してくれ」
ノード0は新たな指令の到来を受け取り、次の任務に備えて、ユニットβの行動計画を構築し始めた。
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