表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『毒蛾転生〜仲間と共に異世界巡り〜』  作者: ユーキ
第1章『始まりの森』
2/51

ステータス確認

――――――――――――――――――――――――


【●●●の干渉……受理。世界:タイプfour/名称:アーティアに転生者の魂が送られました】


【対象が称号:[●●●に弄ばれる者][転生者][境界を越えし者]を獲得しました。称号の効果により、スキル:[●●●の悪戯EX][言語理解EX][アイテムボックスLv1][念話Lv1][限界突破EX]が与えられます】


――――――――――――――――――――――――



 ………ここは……どこだ?

 

 薄茶色をした空間の中で目が覚めた。身動きは殆ど取れず、ヌメヌメしていて少し生臭い。


 ……俺はトラックに吹っ飛ばされた後、川で溺れ死んだ筈だよな?あの生温い水が肺に入ってくる感覚はとても恐ろしく、そして苦しかったことを覚えているけど。……そういえば、その直前に《ボクガ管理スル世界ニモ、イイカゲン変化ガ欲シイ――》とか聞こえたような。

 

 ……ということは、あの声の主が俺にあんな苦しみを味わわせたのか?絶対に同じ目、いや……それ以上の地獄に突き落としてやる!!


【称号:[復讐の誓い]を獲得しました。称号の効果により、スキル:[復讐の一撃Lv1]が与えられます】


 何だ!?今の声は……称号?もしかして俺は転生したのか?だとすると、ここは……卵の中!?


 マジかよ……人外に転生って。俺はそんなことになるほどの悪事を働いた覚えはないぞ?……取り敢えず現状を確認するか。


 こういうのって、大体ステータスがあるよな。まずは……ステータスオープン!!……何にも出ないぞ?ステータス確認、開けステータス……開けゴマ!!


【……称号:[悪足掻き]を獲得しました。称号の効果により、スキル:[鑑定Lv1]が与えられます】


 なんか馬鹿にされた気がするが、まぁいい。



――――――――――――――――――――――――


【ステータス】

ランク:―

種族名:魔痺毒蛾の卵

個体名:未獲得

レベル:0/0

状態:進化可能/混乱(微)


能力値

HP:8/8

SP:5/6

MP:4/4

攻撃力:0

防御力:5

素早さ:0

魔法力:2

魔防力:3


パッシブスキル

[●●●の悪戯EX][限界突破EX][言語理解EX][復讐の一撃Lv1]


アクティブスキル

[アイテムボックスLv1][念話Lv1][鑑定Lv1]


称号

[●●●に弄ばれる者][転生者][境界を越えし者][復讐の誓い][悪足掻き]


――――――――――――――――――――――――



 ……ふざけるな!!人じゃないってことは覚悟してた、してたけどさ。……転生+卵なんだから、もしかしてドラゴン!?とか期待しちゃうじゃん。それ以外でもさ、卵なんだったらせめて蜥蜴でも鳥でもなんかあるだろ。


 よりによって、……なんで俺の嫌いな虫トップスリーに入ってるヤツなんだよ!?……どうせ嫌いな虫になるんだったら、まだゴキブリの方がマシだったわ!命かかってんだから、しぶとい方がいいだろ?


【称号:[絶望した者]を獲得しました。称号の効果により、ステータスに補正が加えられました】


 ……ステータスの確認をするか。もしかしたら強いかもしれない、いやきっと強いに違いない。それに、このまま嘆いていても仕方がないだろう。鑑定!



――――――――――――――――――――――――


【ランク】

G:虫けら、子ども

F:スライム、駆け出し冒険者

E:ゴブリン、半人前冒険者

D:オーク、一人前冒険者

C:ゴブリンキング、熟練冒険者

B:グリフォン、一流冒険者

A:ワイバーン、超一流冒険者

S:ドラゴン、英雄

L:龍、勇者

EX:種の果てに辿り着いた存在、神

 

 ゴブリンやオークなどの群れを形成する魔物は、群れの規模に応じてランクが跳ね上がる。


【魔痺毒蛾の卵】

 ランク:―、成体に至れる個体は非常に少ない。親の麻痺毒蛾はランク:Eの魔物であり、かなり強い麻痺と毒を引き起こす鱗粉に要注意。


【個体名】

 まだ名付けられていません。


【レベル】

 経験値を貯める事で上昇する。限界まで上げれば素質に応じ、進化する権利を得る。


【経験値】

 相手の魂を吸収することで得られる。戦闘だけでなく、食事でも肉体に僅かに残った魂を吸収でき、ごく僅かだが時間の経過でも得られる。


【状態】

 現在の状態を表示する。


【能力値】

 小数点以下は四捨五入して計算される。


【HP】

 ゼロになると死亡する。SPが残っているときは、時間経過で回復する。


【SP】

 食事で回復する。時間経過でも消費し、ゼロになるとHPが減っていく。アクティブスキルに使用する。


【MP】

 時間経過で回復し、ゼロになると気絶する。アクティブスキルに使用する。


【スキル】

 一定以上の経験を積めばスキルを獲得できる。変化することもある。


【パッシブスキル】

 普段から展開しているスキル。ON/OFを変えられないスキルも存在する。


[●●●の悪戯EX]

 [称号・スキル取得率向上][●●●●●●]の効果を併せ持つスキル。


[称号・スキル取得率向上]

 称号やスキルの獲得に必要な経験が下がる。また、スキルレベルも上がりやすくなる。


[●●●●●●]

 鑑定レベルが足りないため表示されません。


[言語理解EX]

 全ての言語を理解し、読み書きできる。


[限界突破EX]

 全ての上限が無くなる。


[復讐の一撃]

 相手に攻撃されたとき、次の攻撃に限り相手に与えるダメージに補正が掛かる。スキルレベルが上がるにつれ、効果も上昇する。


【アクティブスキル】

 SP、MPを消費して発動するスキル。


[アイテムボックス]

 スキルレベルが上がるにつれ、収納出来る量も増えていく。一定以上の魂を持つ物は入れられず、内部では時間の経過が存在しない。開く時にSPを消費し、開いたまま移動することはできない。


[念話]

 知能を持つ生物と会話できる。スキルレベルに応じてより遠くの相手とも話せる。MPを消費する。


[鑑定]

 相手の隠蔽系スキルよりもスキルレベルが高いか了承を得た場合、相手のステータスを開示することができる。SPを消費する。


【称号】

 ワールドシステムに一定以上の経験を認められることで獲得できる。スキルを得られたり、能力値に変化を起こす称号も存在する。変化することがある。


[●●●に弄ばれる者]

 ●●●が戯れに運命を捻じ曲げた者に与えられる称号。●●●の興味を惹く。


[転生者]

 記憶を保持したまま生まれ変わった者に与えられる称号。スキルの習得率が上昇する。


[境界を越えし者]

 望む望まないに関わらず、世界を渡った者に与えられる称号。そもそも限界を越えた者でなければ、世界を渡るなど不可能だ。


[復讐の誓い]

 復讐を誓った者に与えられる称号。復讐する相手と対峙するとき、ステータスが2倍になる。復讐より優先することができた場合、この称号は剥奪される。


[悪足掻き]

 諦めるな!足掻けばきっと道は見つかる……かもしれない。


[絶望した者]

 絶望した者に与えられる称号。攻撃力が2倍に、防御力と魔防力は半減する。


――――――――――――――――――――――――



 うん……、有用そうなスキルはアイテムボックスと鑑定だな。……俺の強さ?最弱だよ!!


 ステータスの変動には要注意だな。称号:[絶望した者]は攻撃力が2倍になるが、防御力と魔防力は半分になるので危ういだろう。スキル:[復讐の一撃]の発動はリスクが高すぎる。


 ……っていうか、俺はまだ卵だから関係ないか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] >[復讐の一撃] >相手に攻撃されたとき、次の攻撃に限り相手に与えるダメージに補正が掛かる、スキルレベルが上がるにつれ これ途中で説明きれてない?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ