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水に流して終わりにしましょう

『桂川連理柵』の幕も降りました。

けっこうトンデモで、それでいて泣かせる良い話……じゃないですか?


実はこの桂川連理柵は実話がベースになっています。と言っても『忠臣蔵』が史実の赤穂事件と違っているように、桂川から年の離れた男女の水死体が上がった、心中と言う説もあるし、強盗殺人の被害者かもしれない。それだけの話なんです。

それをここまで膨らませてしまうとは……

膨らませすぎて江戸時代の作者の「観客を目いっぱいびっくりさせて、楽しませて、泣かせてやろう」ってサービス精神があふれ出しています。


現代ならドラマ化による被害者への風評二次被害みたいに言われてしまうでしょうが、史実のお半長兵衛もさすがに脚色に苦笑いしつつ許してくれるのではないでしょうか。


さて、こうした演題の楽しさの幾らかは見終わった後、ロビーや近くの喫茶店で周りの人々の感想を盗み聞き(!)することです。


「長右衛門サイテーッ!」

「お絹さんって『できた嫁』すぎるでしょ、あんなんだから旦那が調子づくのよ」

「いや、ああいう非の打ちどころのない女房を持つと男って、なんでも言う事を聞かせられる若い女の子に走りたくなるんだよ」

「若い女の子なら言う事を聞く?石部の宿の段のお半って実は『計画通り』って悪い顔してたんじゃないの?」

「長吉がアホの子すぎて可愛い」


週刊マンガ雑誌や公開直後の劇場版アニメののネタバレ掲示板で盛り上がっているのに「うんうん」とうなづいたり書き込んだりするのとまったく一緒。

マニアックな方々になると「今日の太夫は……」とか、一昔前のオタクの「今日の作監」クラスの話をしています。


今回の『桂川連理柵』も私の勝手な解釈や感想が所々に入っています。

ちょっと面白い話を聞いたぜと思って原典にあたって頂ければ幸いです。

ありがとうございました。

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