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14 独立

今回の麒麟がくる、原田直政が死体で大河デビューしたり長宗我部がまだ織田に味方してないのに織田側になってたり最後はとても良かったんですがここでふと嫌な予感がしました。

これこっからヒロインいなくなって駒がでしゃばんじゃね?って不安です。

私は木村文乃さんにとても魅力を感じているので退場して欲しくなかったような自害はして欲しくなかったような。

それにしても玉が話題ですが僕は岸ちゃん推しです

2年後、日本と朝鮮との間で講和が結ばれた。

だがそんなことより秀俊には深刻な問題が出来た。

秀吉に新たな子供、つまり後の秀頼が生まれたのだ。


「くそっ!父上は俺を毛利の養子に出すつもりらしい……。」


秀俊が酒を飲みながら愚痴る。

近頃は俺も止められないくらい酒に手を出すようになっていた。


「落ち着け、毛利の養子なら120万石の大大名だ。」


「お前みたいな戦国大名の子ならそれで良いかもしれんが俺は天下人の子だ!配下の大名の養子に出されるなど我慢出来ん。」


「そうは言っても豊臣のためだろ?少しは大人になれ。」


「ええぃ!知らんわ!」


秀俊は怒って自室に戻ってしまった。

呆れる俺のところに使者が訪れた。


「右衛門佐様、殿下が至急伏見に来るようにと。」


ん、何だろう。

疑問に思いながら俺は伏見城に参上した。

大広間には秀吉と三成がいた。


「よく来た右衛門佐。金吾様の話は既に聞いておるな。」


三成が話し始める。


「ええ、本人はあまり納得がいっていないようですが。」


「しかし毛利の方も跡継ぎがいる故、厳しいと言ってきた。そこで分家の小早川隆景が養子にしたいと申し出てきた。」


「小早川殿は歴戦の名将。秀俊のためにもなると私は思いますが……。」


「殿下も私も同じ考えじゃ。そこでお主に金吾様を説得して欲しい。成功した暁には……殿下。」


三成が秀吉の方を向くと秀吉が言う。


「長宗我部と毛利には因縁があるじゃろ。お前としても毛利の家来になるのは複雑なところがあるだろう。そこでお前に淡路洲本三万石を与え大名といたす。」


はい?俺が大名!?


「そっそれは父や秀俊に………。」


「辰之助はお前と寧々に頼りすぎじゃ。少しは大人になる必要がある。それと次に唐入りする時はお前も初陣じゃ。しかと働け。」


あれ、脇坂安治は?


「あの……淡路は脇坂安治殿の所領では?」


「聞いておらぬか。脇坂殿は朝鮮で討死した。そこでお主を代わりに入れようと考えたのじゃ。」


えっ……歴史が変わってるってことか!?

つまり俺が史実における脇坂安治の役割を……。

それを考えた時ゾクッとした。

李舜臣のライバルに俺がなるのか????


「そのお役目、謹んでお受け致します。されど長宗我部家とは別でということになるのでしょうか?」


「まあそうなるな。元々お主は秀俊の家老じゃしなんの問題もねんだわ。」


はぁ…盛親がキレるのは予想できる。

とりあえず秀俊を説得しないと。


「とりあえず秀俊を説得して参ります。」


「おう、任せた。治部も一緒に行ってこい。」


ということで俺は三成と亀山城に向かった。


「あの、治部殿。何故殿下は私に淡路を?」


「元々長宗我部には土佐と伊予の安堵で話を進める予定だったからな。それを一方的に反故にし、更に嫡男を死なせたのをかなり殿下は気にしておられる。だから長宗我部は負担が軽くなる様に石高は10万石となっている。実際はもっとあるだろ?」


「ええ、おそらくは。しかしさすがに若輩者の私に淡路半国というのは……。」


「そのような事で腹を立てる者は豊臣にはおらん。殿下のご意向に逆らえばどうなるか分かっているからな。」


「左様ですか……ああ、あれが亀山城です。」


俺は見えてきた亀山城を指さして言う。

そのまま戻ってきた俺は秀俊を呼び出した。


「なんだ、俺は毛利の養子にはならんぞ!」


「毛利じゃない、小早川だ。お主も小早川隆景なら満足だろ?」


「小早川隆景だと?厳島の戦いの時にもいたっけ?」


「いたよ、水軍指揮してたよ。というかお前が毛利に移れば俺は大名になれるんだ。頼むから大人しく言うことを聞いてくれ。」


「なに?お前は俺に着いてこないのか?」


「毛利とは色々と因縁があるんだ。頼む、俺の顔を立ててくれ。」


それを聞いて秀俊の顔が暗くなった。


「ああ、そうかい……。結局みんな自分のことが第一なんだな。いいさ、小早川の養子になってやる!だがこの恨みは忘れないぞ!」


こうして何とか秀俊を丸め込む?ことに成功した俺は三成にそれを報告し福知山城に戻った。

その瞬間喜びが込み上げてきた。


「きたぞぉぉぉぉぉ!盛親を出し抜いてやった!これで俺も大名だァァァァァァァァっ!」


「殿、如何なされました!?」


半右衛門が驚いた顔で聞く。


「聞け!俺に淡路洲本城を与えると殿下が仰られた。長宗我部とは別でだ!俺の実力が認められたんだ!」


「ぉぉぉぉ!それはめでたい!直ぐに奥方様にも!」


その日はみんなテンション爆上がりだ。

騒いで飲みまくったがその後に賢者タイムに突入すると秀俊のあの顔を思い出した。

若しかすると俺は最低なことを言ったんじゃないか?


そして数日後、秀俊は小早川家の養子となり俺は淡路洲本に移ることになった。

所領は前の3倍だし独立した洲本長宗我部家と認識されたので大坂城下に屋敷を作ることを許可され淡路守にも任ぜられた。


淡路島は現代でも何度も来たことがあるくらい好きな所だったので俺はリゾート旅行感覚で淡路に来た。

とりあえず水軍の編成を孫市に任せ軍事を半右衛門に、脇坂家からの引き継ぎの作業を利宗に任せて俺は百合と観光した。

まあ現代ほどではないがやはりいい所だ。

大坂には近いし地元にも一応近いし周辺の土豪も長宗我部の関係者が多かったため統治も簡単だった。


そして文禄四年、豊臣家衰退の歯車が回り出す。

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