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トビウオは逃げるために空を飛ぶ  作者: オニザクラ
3/3

1話 中編

私は、焦っていた。

こちらからの呼びかけに、三番機からの応答が無いからだ。

死んだんじゃ無いかと不安がよぎるが、今は敵を追うのが先決だった。

「救急班に連絡しろっ」

二番機にそう命令するが、横から

「もう事後処理班と一緒に向かわせてる。」と

管制室から通信が入った。

「了解。」

そう返事をすると

「安心しろ。希美(のぞみ)の心停止はまだ確認されてない。」

少しだけ身が軽くなった気がした。

相手は速い。

こちらの機体では、追いつけないことはわかっていた。

相手との距離は広がる一方で、見失ってもおかしくはなかった。

「増槽を外す。」

そう言って、まだ空になっていない燃料タンクをパージした。

切り離された燃料タンクは、落下していき、地面を数回跳ねた後、車に突っ込んで行った。

二番機もこちらに習い増槽を捨てる。

相手は、こちらが増槽を捨てたのを見ていたらしく、こちら側に向きを変えて接近してくる。

ヤツを捕獲できるなんて思わなかった。

破壊できるかも、怪しかった。

ヤツを捕獲できるなんて思わなかった。

破壊できるかも、怪しかった。

二番機に、ハンドサインで指示を送る。

訓練通りにやれば、ヤツを堕とせるかも知れない。

二番機が敵に突撃して行くのを見つつ敵の側面に回り込む。

敵は、二番機に近づき至近距離からバーニアを浴びせて怯んだところをネットガンを奪い撃ち込んだ。

ほんの一瞬の出来事だったが、近づいてネットガンを撃つには十分の時間だった。

勝ちが目の前に迫っていた。

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