裏話 美汐の過去は...
今から21年前
とある双子の少女たちが学園にやってきた
二人とも天才的な頭脳とたぐいまれなる能力を持っていた
少女たちの名は姉が日野鷹音、妹が日野美汐といった
日野母「それでは学長、よろしくお願いします」
アトラ学長「はい、お子さんは責任をもってお預かりします」
「この学園は力の扱い方を学ぶ学園です」
「必ずこの子たちの暴走もおさまるでしょう」
双子は母を見上げている
その表情は無表情で感情などないように思えた
そんな二人をしっかりと抱きしめる母
日野母「必ず、また会いに来るからね」
そういって母親は返っていった
数年後、母親が再開したのは
腕と足の一部だけを残して消えた鷹音と
血に染まった美汐の姿だった
泣き崩れる母親の姿をみて
美汐は叫んだ
美汐「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
学園中に崩壊の波が押し寄せる中
アトラがそっと美汐を抱きしめる
華奢なその体からあふれるぬくもりに美汐は安堵を覚えた
いくつもの不幸な偶然が重なった
機械の誤作動か、はたまた人為的ミスか
いくつもの不幸な偶然
その日、二人の力を制御するため、施設力を少しずつ開放していた
そんなとき、突如計器が異常を知らせるアラームを鳴らし始めた
職員「どうした?何が起きたんだ!」
女性職員「わかりません!しかし数値が、異常です!」
「どんどん上がっています!」
職員「まずいぞ、今すぐ計器を止めろ!」
「あの子たちが危ない!」
職員は慌てて計器を停止した
女性職員「無理です!数値安定しません!}
「暴発!します!」
そのとき、バシュッという音とともに鷹音の体がはじけ飛んだ
腕と、足の一部を残して...
鷹音の能力暴走による事故だった
その事故は母親と美汐の心に深い深い傷を残し
それ以来母親が学園に来ることはなかった
以来アトラ学園長が母親代わりとして美汐を育てた
もともとの素質とその頭脳で美汐は15歳にして学園の教員となる
美汐先生の性格は私の一番好きな性格です