4 先生はとても個性的なんです
教室へと向かった三人は並んで席に着いた
しばらくすると教師が入ってくる
その教師は詩季の見知った顔だった
美汐「そろっているな」
「私が今日より君たちの担当となった日野美汐だ!」
「よろしく頼む!」
「特技は解剖、趣味は解剖」
「そして私のESPは対象を殺さずばらばらにできる素晴らしい力だ!」
「ばらばらになってみたい奴は遠慮なく先生に言うといいぞ!」
全員がドン引きしている中、美汐は詩季の顔を見つけ話しかけてきた
美汐「おお!詩季ではないか!」
「まぁ君がいることは知っていたが、君の担任になれたこと、うれしく思うぞ!」
詩季「は、はぁ...」
霊花「詩季ちゃん、美汐先生と仲良しだもんね」
「よかったね」
詩季「うぅ、あの先生苦手なんだよ~」
「あの先生好奇心でめちゃくちゃするんだもん」
詩季「わ、私も苦手ですわ...」
「目が、あの方いつも私のことを完全に性的な目で見てますもの」
霊花「え?それは、勘違いなんじゃ...先生女性だよ?」
詩季「以前本人が言ってましたの」
「正直、怖いですわ...」
霊花「う、ご、ごめんね...」
「な、なんていうか...」
「ドンマイ!」
司「慰めになってないよ霊花ちゃん」
詩季「私にはいつも優しいよ~」
「いっつもマッサージしてくれるんだ~」
詩季「それはな...セクハラっていうんだよアキナ」
詩季「え!?そうだったの?」
詩季「このこ、いつか私たちの体を誰かにあっさり明け渡しそうで怖いわ」
フユノは深いため息をついた
美汐「それでは諸君!」
「授業は明日からだ!」
「だが、先生はいつでもウェルカムだから」
「今からでも先生の部屋に来てもいいぞ!」
「な!詩季!」
詩季「行きません!」
美汐「なんだよ~、つれないなぁ~」
美汐はブスッとしながら自室へと帰っていった
司「すごい、先生だね」
詩季「う、うん、すごいのは、すごいと思う」
「私が初めて会った時、あの人15歳でESP検査官兼この学校の先生やってたからね」
「すごい先生なのは、間違いないと思う」
「あの性格が全部打ち消してるけどね」
霊花「そんなすごい先生に教えてもらえるなんて」
「私たちラッキーだね!」
それをラッキーととらえれる霊花のポジティブシンキングに詩季と司は感心した
こういう危ない先生が好きです