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14 さぁ、修行の開始なんです1

 アクシア、美汐、榊に連れられ修行がてら各地の天災級を倒すことになった詩季


「まずは海を渡った国だな」

「あそこも昔は世界の警察、などと言われていたらしいが今は見る影もない」

「まぁ、能力者が優秀らしいから滅びてはいないがな」


詩季アキナ「私は何をすれば?」


え?何が?という顔をして美汐は答える

「別に?ただ戦えばいいだけだ」

「戦って、治癒して、補助すればいい」

「もう一人?あの子にも当然戦ってもらう」


詩季ハルミ「え~、めんどくさい~」

  「私惰眠を貪るのが趣味なのに~」


「つべこべ言うな」

「行くぞ!」


美汐に首根っこをつかまれて榊のもとへ連れていかれるハルミ


詩季ハルミ「え~、やだぁ~、ね~る~の~!!」


わめきながらハルミは引きずられていった


詩季フユノ「まったく、あのこときたら」

  「美汐先生、もう自分で歩けます」


「お、そうか」

「では、榊先生、お願いします」


「はい、行きますよ」


四人は一気に多数の天災級が暴れまわる元自由の国へと飛んだ


「着いたようだな」

「確か案内がいるはずなんだが」


そこに小さな女の子が声をかけてきた

金色のツインテールにゴスロリな恰好がお人形を思わせる可愛らしい子だった


「来ていただけましたかアクシア様、美汐様」

「わたくし案内のセリア・ストリーベルと申します」

「天災級の多発で我が国の能力者は出ずっぱりなのです」

「早速で悪いのですが一番被害の大きい場所から救援に向かっていただきたいです」


「こ、子供?」

美汐は案内係を見て驚く


「NO、これでもわたくし、70歳こえてますですよ」


詩季ナツキ「なな!?じゅ!」


「OH、そちらのお嬢さんは?」


明らかに年下に見えるセリアにお嬢さんといわれてなんだかおかしな気分になる


「この子は詩季、私たちの弟子、だな」

「いずれ私たちを超える力を秘めている」

「修行のために連れてきたんだ」


「そうですか、了解しましたですよ」

「それでは、向かいますです」

「わたくしも一緒に戦いますですが、わたくしは能力をあまり使えませんです」


「なにか、制限があるのかい?」

とアクシアが聞いた


「ええ、使うたびに若返ってしまうですよ」

「一度使うと一か月若返るです」

「そのせいでわたくしはなかなか年がとれませんですよ」


「まぁ、それは...」


「いえ、お気遣いなくです」

「慣れましたので」

「一度など赤ん坊まで戻ってしまったですよ」

「五年は役立たずになってしまいましたです」

「ハハハ」

笑っていたがかなりの悲愴がうかがい知れた

きっとほかの能力者にない悩みがあるのだろう


「地点はここです」

「榊さん?でしたね、ここまで飛ぶことは可能です?」


「ええ、問題ないですね」

「して、現れた天災級の種は分かりますか?」


「あれは、グリフォンです」

「空を飛び回るため厄介ですよ」

「わたくしたちの能力ではなかなか決定打が与えられませんですよ」


「なるほど、私たちの能力ならば撃ち落とせるでしょう」

「美汐、詩季ちゃん、私が重力で撃ち落とすからあんたたちはとどめをお願いね」


詩季アキナ「はい」


「ところで、セリアさん、あなたの能力は?」


「わたくしですか?」

「簡単に言えば大きさを変えて操る能力ですよ」

「全長5㎝~50mまで自在に変えれるです」

「ただ、生物の大きさは変えれないです」

「物体だけです」

「よく大きくしてるのはこれですよ」

セリアは懐からハサミを持った猫のぬいぐるみを取り出す


詩季アキナ「あ、かわいい」


「ふふふ~、わたくしのお気に入りですよ」

「この子はとても強いです」

「でもこの子を操ると一か月若返っちゃうからあんまり使っちゃうとわたくし消えちゃうです」

「それが、とても怖い」

「いつか消えてなくなっちゃう、それが、とても」


今ただでさえ子供にまで若返ってしまっているセリアは悲しそうな顔をした


「今回は能力を使わないでください」

「私たちがグリフォンを仕留めます」


「え?でも、わたくしも戦いますですよ?」

「わたくしの誇りはこの国を守ることですから」


「私たちがいる間は休んでなさいな」

「どんと任せなさい、ここには三人も英雄クラスがいるのだからね」


「あ、ありがとうございます!です」


嬉しそうに微笑むセリアの顔はその外見相応の可愛さがあった

海外にも英雄に近いSSSランクはいます

日本より多いです

セリアはその中でも群を抜いて近いですが

能力を使いすぎると若返りすぎて消えます

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