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2 学校はESPを学ぶところです

シキ(アキナ)「あの、おかあさん、ここが私の通うがっこうですか?」


母「ふふ、緊張してるの?大丈夫よ詩季」

 「とってもいい先生がいるの」

 「あなたの力になってくれるわ」


詩季フユノ「はい、私も楽しみです、お母さま」


母「あら、今出てる詩季は大丈夫そうね」


詩季ナツキ「うん!あたしこの力を鍛えてきっとみんなの役にたってみせる!」

  「期待しててよね!母さん!」


母「うんうん、三人とも、しっかりね!」


 母は涙を浮かべていた


詩季アキナ「だ、大丈夫よお母さん、ほら、いつでも会えるって言ってたし」


母「ええ、そう、そうよね」

 「頑張って行ってきなさいな」


詩季アキナ「はい!」


詩季フユノ「では、お母さま、行ってまいります」


 詩季は学園の中へと脚を踏み出した



詩季フユノ「えーっと、案内状によると、こちらですわね」


詩季ナツキ「いや、こっちだって!」


 それぞれ反対方向へ行こうとする


詩季フユノ「こちらです!」


詩季ナツキ「こっちだよ!」


詩季アキナ「あわわわ、喧嘩しないでよ~」


 体が入れ替わるたび髪の色や性格が変わる詩季を珍しく思ったのか

周りに人が集まってきた


女生徒「何?あの子?」


男子生徒「信号機みたいな子だな」


詩季ふゆの「ハッ、見られてますわよ!」


詩季ナツキ「あ、はは、何でもないよ~、気にしないで~」


 詩季は慌ててそこから離れた


詩季ナツキ「まいったなぁ、完全に迷子だ...」


 詩季が困っているとそこにひとりの子供がやってきた

年齢は自分と同じ六歳くらいだろう


子供「どうしたの?」


 見た目も声もは男の子か女の子かわからない

だが、きれいな容姿だった


詩季アキナ「その、迷子に、なっちゃって}


詩季アキナ(ちょっと!なんで私に代わるんですか!)


詩季ナツキ(だって、アキナが一番人当たりいいんだもん)

詩季フユノ(だって、アキナが一番人当たりいいんですもの)


詩季アキナ(もう!変なとこで気が合うんだから!)


子供「僕と同じしんにゅうせいだよね?」

  「僕はつかさ、連れてってあげるよ」

  「一緒に行こう」


詩季アキナ「う、うん、ありがとう」


 詩季は差し出された手をつかんだ

すると、急に景色が変わり、新入生たちが固まっている場所まで来た


詩季フユノ(今のは、テレポーテーション?)


詩季アキナ(そう、みたいですね)


詩季ナツキ(この年で使いこなしてるってすごくない?)


詩季フユノ(そうですわね、私たちでも2年半はかかったというのに)

       (なんか悔しいですわ)


詩季アキナ(アハハ、私たちは初めから使えてた能力の微調整に時間かかったもんね)


司「ほら、ここだよ」


詩季アキナ「あ、ありがとう」


司「うん、同じクラスになれるといいね」


 司はそれだけ言うと去っていった



 しばらく近くをうろうろしていると

アナウンスで新入生は集まるように言われた


 集合場所に行くとすでに新入生たちは集まっていた

あたりを見渡すが、現世とは違い、はしゃぐ子供などいなかった


詩季フユノ(この世界の子供たちはずいぶん成熟がはやいんですのね)


詩季アキナ(そうですね、みんなおとなしいです)



 しばらくして新入生全員が集まると、学長らしき男性が舞台に上がった


学長「新入生諸君!」


 突如として始まった大声のあいさつに詩季は驚いた


学長「入学おめでとう!」


女教師「学長、声が大きすぎます」


 横にいた女教師がそっとたしなめた


学長「おお、すまんね」

  「さて、新入生諸君」

  「改めて入学おめでとう」

  「ここにいるものはその能力を認められた強力な能力の持ち主ばかりだ」

  「それゆえに人を傷つける危険性もあることを重々理解してほしい」


 こんな難しい話、六歳児にわかるのかな?と、詩季は思ったが

みんなしっかりと話を聞き、理解しているようだった


学長「ここでは四つのクラスに分かれて学んでもらう」

  「使える能力によって学ぶことが違うからな」

  「まず攻撃系能力科、攻撃系の能力を扱うために戦闘訓練が多い学科だ」

  「次に補助系能力科、攻撃系の者たちをサポートするために攻撃科との合同授業が多い」

  「そして治療系能力科、傷ついた者たちを癒す重要な学科だ」

  「最後に、特殊系能力科、どれにも属さない未来予知やテレポートなど」

  「特殊な能力を伸ばすための学科だ」

  「皆それぞれの学科で存分にその力を伸ばし、発揮してほしい」


 あいさつを終えると学長は颯爽と去っていった


女教師「では、クラス分けを発表します」

   「名前を呼ばれた者たちは順にそれぞれの学科に並んでいきなさい」



 次々に名前が読み上げられ、詩季の番になった


女教師「七海ななみ 詩季」


詩季アキナ「はい」


女教師「特殊能力科だ」


詩季アキナ「はい」


女教師「愛音あいね 司」


司「はい」


女教師「特殊能力科」


 呼ばれた司は詩季の隣へ座った


司「一緒になったね」

 「よろしくね」


詩季アキナ「うん!」


 全員の名前が呼ばれ、それぞれがそれぞれの能力に合ったクラスへと配属された

超能力はテレポが一番好きです

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