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9 死んだあの子はお姉ちゃんで生徒になったんです1

 鷹音と空はすぐに処置室へと運ばれた

いまだに攻撃しようと暴れる空を拘束し、鷹音はおとなしくついてきた

そこに、報告を聞いた美汐が駆け付けてきた


「ねえ、さん...」


「美汐?美汐なの?」


美汐は駆け寄って鷹音を抱きしめた


「姉さん!よかった、姉さん!」


「私、あなたも一緒に飛ばされたと思って」

「すっと、探してた」


「そうか、そうだったのか」


涙を流しながら抱き合う二人


「美汐先生、そろそろ処置を」


榊が話しかける


「ああ、そうだな」

「姉さん、私が姉さんと空の処置を行う」

「この程度なら私の能力で分離して再生できるはずだから」


「そう、美汐なら安心して任せられるわ」


「すぐに準備を!」


美汐と数人で二人を連れて処置室へと入る


分解と再構築の力で魔生物に侵食された部分を正常な肉体へと変えていく

たった数分で美汐は二人の処置を終えた


「さすがですね美汐先生」


「ねえさん、どう?体は」


「うん、すごいよ美汐、手も足も、自分の感覚が戻ってきたみたい」

「そっちの子は、大丈夫?」


「ああ、問題ないと思う」

「まだ、目は覚めないがね」


「ごめんね、美汐」

「この子をあなたを探すために使おうとしてた」

「それに、この子の仲間を...」


「ねえさん、あなたの体に魔生物の体を移植したものに心当たりは?」


「...そういえば、あの時、女の声がした」

「私に、死にたくないか?って」

「私は、うん、と答えて」

「そしたら、体に魔生物を移植された」

「おかげで生きながらえたけど...」

「どんどん魔生物に心を乗っ取られていった」


「姉さんのせいじゃない」

「その男、ほかには何か言ってなかった?」


「...そういえば」

「この子を連れてきたのも同じ声の女だった」

「君の細胞をこれに移植すれば君の役に立つはずだよって」

「たしか、リサーチャーって名乗ってた」


「リサーチャー...研究者、か」

「こんなものが研究だと!」

「ふざけている!」


ドント処置台を叩く美汐


「美汐...」

「私は、どんな処分でも受ける」

「私は、あなたの仲間を傷つけたもの」


「姉さん...」


そこに、アトラが入ってきた


「学長!姉さんは!」

「その、魔生物に...」


「美汐、どきなさい」


「学長!」


アトラは構わず鷹音の腕をつかむ


「お願いです学長!話を!」


「いいの、美汐」


「姉さん!でも!」


「私は本来ならあの時死んでいた」

「今ここで死んでも、大丈夫だから」


苦しそうに笑う鷹音


「どうやら、魔生物の影響はないようね」


「え?」


「あなたはこれから学園の生徒としてここで暮らしてもらいます」


「学長、それじゃぁ」


「ええ、まだ監視はつけますが、この子はここで力の使い方を学んでもらいます」

「あなたの生徒として」


「学長...ありがとうございます!」


「美汐、私」


美汐はきつく鷹音を抱きしめた


「姉さん、よかった、本当によかった!」


二人は涙を流しながらお互いの再開とこれからの暮らしを喜んだ


ほんとは戦わせようかと思いましたが個人的に双子姉妹が好きなので殺せませんでした

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