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救済4

 トレーシャは世界のかけらをのぞき込みながら悩んでいた


「おかしいわぁ、なぜかしら?」


そこに7番目のシエティが現れた


「トレーシャねえ


「あら、シエティちゃん」

「この世界の異変が進んでいるの」

「急に異世界と重なったと思ったらさらにその重なりの親和性が増してきてるみたい」

「異世界の生物と人が、融合しているわ」


「融合?」

「自然にですか?」


「いえ、たぶん意図的にだと思うんだけど」

「それにしてもこの子は親和性が高すぎるの」

「見て」


トレーシャがシエティに世界のかけらを見せる


「...たしかに、ほぼ完全な形で融合してますね」


「でしょぉ?」

「...それより、あなたの方は見つかったの?」


「それが、魂の存在は確認できるんです」

「とても、とても近い場所にいるんだと思います」

「彼女のおかげで一つの世界は救われた」


シエティが懐から世界のかけらを取り出し、トレーシャに見せる


世界のかけらには彼女が救った世界のその後が映っていた


―――――――――――――――――――――――――――


アルマは一つの墓の前で祈っていた


「行ってくるね、お姉ちゃん」


一振りの剣を携えて冒険者の仲間たちのもとへと駆け寄る


「そこに、かの世界を救った英雄がねむっているのね?」


と、仲間の一人が尋ねた


「うん、わたしの、大切なひと・・


この世界は一人の英雄を失った


しかし、もはや悲しみを口に出すものはいなかった

みなどこかでわかっているのかもしれない

彼女はどこかで生きていると


死体のない墓の前でアルマたちは祈る


「行ってきます、おねえちゃん」


アルマたちは旅立った


―――――――――――――――――――――――――


トレーシャは自分の監視する世界のかけらに目を戻す


「では、彼女は魂だけの存在となっていると?」


「そうです」


そこに、フィーアが慌てた様子で現れた


「大変です!姉上!シエティ!」


「どうしたの?フィーアちゃん」


「天の門が襲撃されました!」


「管理者はすでに!」


「なんですって!?」


「あの門が開くなんて、一体何があったの?」


「わからん、確認に行ったが管理者の亡骸のみで襲撃者の姿が見えぬ」

「念のためアカシックレコードにもアクセスしたが、襲撃者の姿がぼやけている」

「っく、まさかわれら世界の管理者のもとに何者かが侵入するとは」


「落ち着いて、フィーアちゃん」

「では、襲撃者は突如天の門を開き急に姿を消したということね?」


「はい、しかしこここまで来れるとは限りません」

「すべての門が開かぬ限り、管理者の園まではこれませんから」


「そう、そうね」

「一応警戒して姉妹たちに伝えましょう」

「フィーア、頼めますか?」


「はい!」


 すぐさま伝令へと走るフィーア

救済と終焉が迫る


「命を奪うもの」のその後が書かれています

救済1、2は「命を奪うもの」にあります

次は終末です

汰作品と繋がる話は救済、終末、囚われた0番目です

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