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7 現役の超能力戦士が来ちゃったんです4

 あっさりとオーク3匹を屠ったハンターたち

連携も力も今の自分たちとは比べ物にならないほど高かった


「すごかったね、詩季ちゃん」


詩季ナツキ「ほんとすごかった」

  「あたしらは連携も能力もまだまだだって思い知らされた感じ」


「ハンターへの道のりは長いってことだね」

「僕たちも精進しなきゃね」


「私も、記憶を失わないようにこの能力を制御できるようになって見せます」


「私は~、全員を~守れるくらいになりたい~」


5人は気持ちを新たにそれぞれ進むべき道を改めて認識した


 ハンターたちは数週間滞在し、その後も様々なタイプの大型の倒し方を教示してくれた

どこを狙えば有効打を与えられるかや固い甲殻の壊し方、連携の取り方など様々だ


 そんな日が続き、二週間ほどたったある日のことだ

ハンターたちに支援要請が入った

何でも大阪で今まで見たことのない大型が確認されたらしかった


「また西のほうか、最近新個体の大型の出現があまりにも多いな」

「しかも西ばかりでだ」

「一体に詩で何が起こっているんだ」


 榊は地図に印をつけ、今まで確認された新個体の出現場所を見つめる

印は関西に集中しており、関東から北には印がひとつもなかった


「学長、私はこれより関西で調査に出ようと思います」

「どうもなにか怪しい気配がしてならないんですよ」


「そうですね、それは私も感じます」

「頼みましたよ榊、慎重にお願いしますね」


「はい」


 榊は学園を出ると飛行機で大阪へと向かった

空を飛ぶ魔生物はまだ確認されていない

今のところ安全な移動手段は空輸しかないが、それも時間の問題だろうと言われている


 それから数時間後、学園の敷地内にある空港にハンターたちが集まっていた

美汐はそれを見送る


「それじゃぁ美汐先輩、俺たち、行きます」


「あぁ、気をつけてな」

「お前たちのおかげで生徒たちもいい勉強になっただろう」

「ありがとうな」


「なんですか、美汐先輩らしくもない」

「お礼なんて」

「それに、後輩たちのためです」

「彼らには生き残ってほしいから」


「あぁ、あぁそうだな」

「お前たちも、必ず生き残るんだぞ」


「はい!」


 そういって空たちは手を振り学園を後にした

それから数日後だった

彼らの部隊がやられたと連絡が入ったのは

見つかったのは糸子と純の死体

死体には心臓のみが抜き取られたかのようになかった

空、七海、月、三名は行方不明


 学長のアトラと美汐は報告を受けて驚愕した


「そんな、空が...」

「彼らの部隊はハンターの中でもトップレベルだったはず」

「未確認の大型...いったい、どうした」


「落ち着きなさい美汐、まだ三人が死んだとは決まっていません」

「捜索隊を出します」

「あなたは生徒たちが動揺しないようフォローに回ってください」


「私も捜索隊に加えてください!」


「だめです、今のあなたは心が乱れすぎている」

「それでは判断ミスをし、無駄な犠牲を払ってしまいます」


「...しかし!」


「信じましょう、彼らを、それに、わずかですが彼らの鼓動を、感じます」

「きっと、生きているはずです」


「学長が、そうおっしゃるなら...」

「でももし、もし調査隊まで行方不明になったら、その時は私に行かせてください」


「...わかりました」


「ありがとう、ございます」


 美汐は後輩の身を案じ、部屋を出て行った


 ため息をつくアトラ

彼女は千里眼を発動させる

現地に向かった調査班はまもなく到着するようだ


「相次ぐ新型の発見に街の襲撃」

「いったい、世界で何が...」

「私の探知でも引っかからない何者かの意志が感じられる」

「杞憂であれば、いいのですが」


 アトラは千里眼をさらに遠くへと向け、大阪を見る

大阪の街も学園も、特に何事もないように見える

新型が見つかったのは大阪から少し離れた荒野

見渡しのよい荒野には小型の魔生物がちらほらと見える程度だった


次は大阪での話になります

主人公たちはしばらくお休み

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