終末1
いくつもの玉が浮かぶ真っ黒な世界
その玉には様々な映像が映っている
真っ暗な中に幾人かの姿があった
「どうだいそっちの様子は?」
髪の長い男が聞く
「あぁ、順調だ」
短髪の男が答える
「俺っちもいい感じだぜぇ!」
子供のような男が笑う
「お前はいい加減すぎる、信用できんな」
大男がたしなめる
「なんだよ~ほんとだっての~」
「そちらはどうだ?」
また長髪の男が聞く
「僕はもうすこしですね」
「あと一人、彼女がそれを殺すか、彼女が殺されるか」
「どちらにしろ、天の門は開かれる」
切れ目に悪魔のような角が生えた男が嬉しそうに笑う
「油断するなよ?」
「目前で失敗、などお笑い種にもならんぞ」
彫りの深い初老の男がひげを触りながら言う
「そんなことにはならないさ」
「まったく、神に仇なす神とはよく言ったものだ」
「天の門を開き、さらにその先へ!」
天使の輪と羽をもつ男が手を広げ叫ぶ
「すべての門が開けばわれら7柱の悲願が達成されるだろう」
どこから現れたのか、左目に眼帯をした男が歩み来る
「さぁ、世界に破壊と混乱を与えようぞ!」
「よき、終末のために!」
黒い空間をさらに闇が包み、何も見えなくなった
すべてがつながる時が来ます
すべての物語をつなげるための一話です




