7話
翌朝起きると狼さんが昨日食べた見た目アケビのバナナを取ってきてくれていた
『起きたか小童』
「うん、おはようおおかみさん」
『うむ、おはようだ小童』
それから狼さんが取ってきてくれたバナナモドキを食べ産まれてから狼さんに出会うまでの生活、現状を説明した
『ふむ、それで小童はこれからどうするのだ?』
やっぱりこの狼さん人並みに賢いよねというかもしかしたら人より賢いよね
んーこれからかー
人里は探したいけど初めて出会う人間より狼さんのほうが何倍も信用できるんだよなぁ
これは俺の前世の持論だが人間には悪意があるが自然界の動物には感情はあるけど悪意はないってのが俺の考えなんだよな
「おおかみさんさえよければいっしょにせいかつしてもかまわないかな?」
『むぅ、小童は人族であろう?なれば村や町まで行き人族の集まりで暮らした方が幸せなのではないか?』
「んーふつうはそうなんだろうけど、おれはにんげんがあんまりすきじゃないから」
そういって苦笑いする
『まぁ長い時を生きてきた我としてはたまにはそういうのもいいかもしれんな、ぐらいにはお前に情もわいておる出会って1日で何故そう思うのかはわからんがな』
「そっか、じゃあよろしくおねがいします」
『うむ、任されよう、だが我は人族、いや他種族と仲がいいというわけではないぞ、揉める事もあるし殺す事もある、』
狼さんは我からは襲わないがなともつけくわえた
「うん、それはぜんぜんへいき、しらないひとよりおおかみさんのがだいじだし」
「・・・でもまぁひとしにはみたことがないから、みたらおどろくとはおもうけどそれはけしておおかみさんをきらいになったわけじゃないということをおぼえておいてほしい」
『うむ、それにしても小童、ヌシは子供の癖に妙に考え方が大人びておるのぉ、我を見たり現状を考えて泣くこともしない』
「えへ」
日本人特有の愛想笑いと子供らしいエンジェルスマイルでごまかした
それから狼さんに近くの川や果物の取れる場所、近寄ってはいけない場所、出てはいけない範囲(狼さんのテリトリーの外)を教えてもらった
それから川で昼食用に狼さんが魚を取ってくれたのだが
『どうした食わんのか』
「・・・・・・・・・・・」
『ここの魚は中々に美味だぞ?』
川魚って寄生虫かなんかいなかったっけ生で食べて平気だっけ
「おおかみさんはかわざかなをなまでたべておなかこわしたりしないの?」
『・・・?ないが、人族は生で魚を食べると腹を壊すのか?』
「んーかねつしたものしかでたことがないからわからないけどどうなんだろう」
『ふむ、なればやめておいた方が懸命かもしれんな』
「どうにかしてひはおこせないかなぁ」
『火属性魔法が使えればいいのだが我は適正がないしヌシもそのような歳では使えまい』
「そうだねぇちょっとかんがえてみるよ」
そう言って近くをウロウロしながら乾いた木の切れ端と1cmぐらいのまっすぐな棒をひろってきた
「むかしこうやってまさつねつでひをおこしてるのをみたことがある」
『ほぅ、興味深いな』
乾いた板の上で竹とんぼを飛ばすように棒をまわす・まわす・まわす
まわすまわすまわすまわすまわすまわすまわすまわす
10分後
まわすまわすまわすまわ・・・
諦めた、煙すらでやしねぇ
そして諦めた所で狼さんがきんちゃくを咥えて戻ってきた(最初は興味津々に見てたけど飽きてどこかに行った)
『小童、この中に干し肉が数枚ある、これなら食えるであろう?』
「うん、ありがとうでもこれどうしたの?」
『先日、我を討伐しにきた冒険者がもっていたものだ』
「Oh・・・」
狼さんはやはり見た目通りに強いっぽいどんだけ強いのかわからないけど
もぐもぐもぐもぐ
クッソ硬いけど味は悪くないなぁ、ところでこれなんの肉よ味は鶏のささみみたいだけど
「おおかみさんはほしにくたべないの?」
『我は魚が食えるから構わん、小童にすべてやる』
「ありがとう」
それから果物の取れる場所に林檎のようなものがあったのを思い出したのでデザートにいいと思い取りに行くことにした
狼さんは昼寝するらしい
「あ、そうだった」
林檎?のなっている場所にたどりつきさぁもごうと思ったところで気がついた
「とどかない」
(´・ω・`)
登れる気もしないなぁと見上げていると
『人族の子供かしら珍しいわね』
あたりを見回すが人も動物もいない
『あら、私の思念が聞こえるのかしら』
「・・・・だれ?」
『あなたの目の前の樹木よ』
「えーーーーーーー」
いやいやさすがにそれはないだろーーー前の前世でもこんな強烈なフラッシュバックや幻覚はなかったぞ!!
絶対どっかに何かが隠れてる!!
キョロキョロ
『ふふ、面白い子ねあなたは私に生った(なった)実が欲しいのでしょう?』
やっぱり目の前の林檎?の木が喋ってるらしい
「え・・・きってしゃべるの・・・・?」
『ふふふ、いいえ喋れないわよただある程度年月を重ねた樹木は思念を持つようになるわそれによって森の精霊や他の木と意思疎通ができるようになるの』
『才能のあるエルフの精霊術師なんかも意思の疎通ができるみたいね、私は会った事がないけど』
なんかとんでもない世界だなぁそれに狼さんが他種族って言ってたとおり他の種族も結構いるんだなぁエルフがいるってことはドワーフとかもいるのかな?
『それでお嬢ちゃんは実が欲しいのよね?』
「・・・・・?」
あたりを見渡す
『実が欲しいんじゃないの?』
「おれですか?」
『ええ』
判明、俺の容姿は女の子に見えるらしい
「あ、はいみはほしいけどおれはおとこですよ」
『あらそうなの?ごめんなさいね人族なんて数えられるぐらいしか見たことがないからわからなかったわ』
そう言った木から微笑した雰囲気が伝わった
「みをもらいたいのはやまやまですがとるほうほうがないんです」
『大丈夫よ、2,3個でいいかしら』
そう言った瞬間木から林檎?が3つほど落ちてきたのであわてて受け止める
『はい、どうぞ』
「ありがとう、もらってからいうのもなんだけどどくとかないいよね・・・?」
『ふふ、大丈夫よ私から取れる実は甘くてほんのり酸味もあって妖精にも人気があるのよ?』
この世界には妖精もいるのか
「ようせいはこのへんにもけっこういるの?」
『そうねぇ多少いるにはいるけど人族の前にはあまり姿をあらわさないかもね、あの子達を捉えて攫っていく人族が多いから、、、』
「なるほど、とにかくありがとうございましたちなみにこのみはなんていうなまえなの?」
『私たちがつけた名前ではないけど人族はノリンって言ってたわね』
「ふむふむ、ではノリンありがとうございました、またもらいにきてもいい?」
『ええ、毎日退屈してるからいつでもいらっしゃい』
それじゃあと行って洞窟に戻りながらもらったノリンの実をかじるとやっぱり前世で食べた林檎のような味だった甘みが強く酸味もほどよくて当社比5倍はおいしいけど