5話
さてさて、前途は多難だけど生きるためにはなにかしないといけないなぁ
まずは指針を考えないと
・飲み水、食料の確保
・住居の確保
・近隣に人里があるかの調査
ざっくりとこんなものか
飲み水に関しては今いる川の水でも平気ぽいな見た所、前世の川のような感じではなくとても澄んでみえるからきっと飲める
次に食料の確保、これに関しては狼さんが果物を持ってきてくれた事から食べれる果物が多少なりともあるだろう
たんぱく類はどうにかして川の魚が取れないか考えてみるか
そして、拠点の確保、人里の有無に関しては現状どうにもならんな、道もないし逃げてる間に方向感覚が定かではなくなって元の場所に戻るのも困難
後は・・・狼さんが一緒にいてくれるのかどうか
これによって俺の生存率振れ幅が大分かわる
「ねぇねぇ、おおかみさん」
「グルゥ?」
何だ?と言わんばかりに首をかしげている
はい、かわいい
「おおかみさんはおれといっしょにいてくれる?」
「ガ~ウ」
なんかしょうがねぇなぁって雰囲気と顔
なんだろね何考えてるかはあんまわかんないけど感情のニュアンスが伝わるというかなんというか
これは狼さんの力かな?魔法という力がこの世界にある以上そういう力があってっも不思議ではないよなと自分を納得させる
ふむ、とりあえず服を着るか
完全には乾いてなかったけれどなんとか着れそうなぐらい乾いていたので取り合えず身につける
んでに身につけ終った瞬間、浮遊感
また狼さんに咥えられたらしい
「どこいくん?」
「ガウグルグル」
あ、うん聞いてもわかんねーや
トコトコトコトコスタタタザンッ
相変わらず速いですね、森の中をこれだけ縦横無尽に走り回れるのはすごいなぁ
俺は木々をすり抜けるたびにビクーッってなってるけど
例えるなら車で高速のETCに結構な速度で突っ込む人の助手席に乗ってる気分
全身つっぱりそうになる、まぁブラブラぶら下がってるんでつっぱれないですけどね。
それからどのくらい走っただろうか、目の前には小高い丘があり麓には洞窟がある
川からここまで10分ぐらいかな狼さんの速度で10分ってことは・・・
あ、うん考えてもわかんね
まぁ体感速度は原付でアクセル全開にしてるよりは速く感じた狼さんぱねぇ
狼さんは俺を洞窟の奥へ連れて行きおろして自分は丸まった
時刻はわからないが空が赤くなっていたのでもうじき日が落ちるのだろう
俺は狼さんのそばに行き背中を預けた。
背中を預けて少ししたら強烈な眠気が俺を襲ったのでそのまま目を閉じた。