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元薬物依存者転生  作者: Xana
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プロローグ

俺は今、急速に失われていく自身体温を感じながらこれまでの人生を振り返っていた。





まず産まれはどこにでもあるような家庭だったと思う。

父親、母親、父、兄、姉、それなりに幸せだったと思う。

それに変化が起きたのは小学2年の頃だった、両親の離婚。

普段生活していて気がつかなかったのだが母と姉は日常的に父親の暴力をうけていたらしい。

らしいと言うのは俺自身が目で見たことがなく母から聞いた情報だけだったから

そういえばたまに父親の怒鳴り声を聞いたような気がする


母は俺と18になる姉だけを連れ家を出た。

それから1年ほど引越し先で何事もなく生活をしてようやく新天地での生活が慣れてきた頃、母が新しい父だと言って知らないオジサンを連れてきた。

その日から母と姉は毎日怒鳴り声をあげながら喧嘩をするようになった。

情けない話だが俺は何が起こっているのかわからなくて泣いているだけだった。

それから数日、姉は家を出て行き知らないオジサンが入り浸るようになった。

暴力などはふるわれないがオジサンの母を見る目も母親の目もなんだか気持ちが悪かった。

ここから先は思い出すのも面倒だが結果だけ書くと

小学校を7回転校、中学を2回、苗字が変わった回数は4回。

まぁ母親が男を作るたびに引越し転校してたってことだな。


母親は男と言い争いをし酒を飲み暴れることもしばしば、ひどい時には家中の食器をドアに向かって投げつけ、俺は泣きながら「お母さんやめて!!」と何度も訴えたが聞き入れられたことはなかった

だけど人間ってすごいね慣れるんだよ。子供でも。

小学校の高学年にあがる時には皿の割れる音を聞きながら普通に寝れるようになってた。

包丁を持ち出して一緒に死のうといわれた事もあるし「お母さんもう死ぬから!!」といわれた数も10回じゃきかない。

最初はそれこそ必死になだめて説得していたけど、やはりコレも慣れる。

きっと、おそらくだが母親に死ぬ気はなく男のかわりに俺に構ってほしかっただけなのだろう。


なのでまず女性に不信感しかなくなった。

男の機嫌をとり、本人のいないところでは悪態をつく、だがそれでも男を必要とする母親

勘違いしてほしくないのは、それでも母親の事は嫌いではない。子供として愛しているとは思う。

同じぐらい女の顔をしているハハオヤは虫唾がはしるぐらい嫌いだが・・・


そして次に大人、いや他人だな、を信用する事がなくなった。

きっかけは中学2年になりたての頃、体がでかかった俺は1つ上の先輩5人に目をつけられかこまれ袋にされた。

笑えるのがされた場所が学校の正門って所だな

俺自身、複数の年上に囲まれることも無かったしまともに暴力を振るわれたことなどなかったからそりゃもうビビった。

泣きながら土下座もしたし見に覚えの無いことも認めた。

周囲の同級生達もおびえるか見て見ぬふりか裏門から帰っていった。

先生?先生はねーーー

俺と1回、目があってそれからどっか行っちゃったよ。

あぁやっぱり他人は助けてくれないんだと思ったね。


その後も2,3回呼び出されて袋にされたけど段々腹たってきてね1人づつ闇打ちしたら絡まれなくなったよ!

まぁそんでなんやかんややってるうちに周りから不良も近寄らないし元々の友人も疎遠になって(まぁ1,2念の付き合いだけど)ぼっちになった。

それからは転がるように底辺街道ましいぐらで薬物にはまりシンナー、ガンジャ、シャブ、コーク、エクスタシー、LSD、ケタミン、一通り有名所は手を出した

それで16で家を出て仕事をしはじめてからはジャンキー化が加速した。

いつも1人で部屋を暗くし誰も家にいれずただただク・ス・リをカッ食らう。

んで数年、今にいたる。


年齢は今年で22、今日もいつものようにポンプに適度に砕いた結晶を入れ、水で溶かし肘の内側の静脈に注射しようとして血を吐いて倒れた。

「あぁ、死んだなこれ、笑える」

起き上がれないし、まず腕に力が入らない。

まぁいいか・・・

「つまらなくはなかったけど、いい事も楽しいこともないくだらない人生だったなぁ、笑える。」

いつも大人や親、他人の顔色ばかり窺って生活してきたためもはやデフォルトとなった笑顔を貼り付けながら俺の意識は沈んでいく。

帰る前に川っぺりで腹をすかせた犬に餌をやったのを思い出した所で意識はとだえた。

「あの野良、大丈夫かなぁ」







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