プロローグ
異世界
その世界の常識は現実の人々の想像
ドラゴンも居るし妖精や妖怪も存在する
現実で生きてる人々が想像したから
この世界の神と呼べる存在は現実で生きている人々
だから叶えられる、どんな不可能な存在も生み出せる
現実の時代が変わるにつれて、この世界も変わっていく
ある時、一人の人型の生き物が生まれた
姿形は人間そのものと大差無い
だが、その生き物は不老不死
その生き物の名前は無い
ただ、存在していた
でもその生き物は満足だった
深い深い山へ入り、その生き物は存在した
毎日毎日、森の木々や動物達と生を共にした
その生き物は十分だった
満足だった
だがやがて時は経ち、人々はその生き物の存在を知った
不死の命を持つ者が居る
人々は欲にかられ、その生き物を探した
自分も永遠に生きたいから
自分は死にたく無いから
何十年も何百年も
人はその生き物を探した
その生き物は森が好きだった
その生き物は森の暮らしに満足していた
その生き物は悲しかった
その生き物は自分が悲しいと思う理由が解らなかった
何で、悲しいんだろう?
どうして 悲しいと思うんだろう
どうして だろう?
たった一つの素朴な疑問
その答えが知りたかった
その生き物は森を出ることにした
自分にも知識が必要だから
森を出てその生き物は人に会った
初めて会ったその人間は
不老不死の生き物を探す人間
最初の内は、二人は相手の事を知らなかった
でも、何年も経ち
人間はその生き物がまったく老いて無い事に気づいた
不死の命を持つ者でも
怪我をして、大量の血が流れれば死ぬ
首を切られれば死ぬ
人間はその生き物を殺した
その人間も死んだ
不老不死の生き物は
そこでこの世から消えた
と、思われていた
それから百年も経って
また
誰かが不老不死の生き物を想像した
初めまして、此処まで読んでいただいて本当に有り難う御座います!!
アドバイスなどが在りましたら、是非お願いします!