爺さん光臨
神々しく光を放つ中で、爺さんの姿が変化した。
髪の毛は、若さ維持のための金髪が漆黒の黒髪に変色し、年をごまかすためのカラーコンタクトが外れ、魔界と天界を蹂躪した幻龍の眼に変化し、特攻服がアレキサンダー大王が身に纏っていた鎧に変わっていた。
その姿は、なんともいえない神々しさと若さで溢れれていた。
まさに、伝説の凶戦士≪レジェンドバーサーカー≫桃太郎の姿だった。
刀という名のエクスカリバーを手にし、黄金色のマント、小手には桃の烙印、左手には禍々しい黍団子を手にしていた。
婆さんは、あまりのまぶしさに目閉じていた。
そして、光が止み目を開けるとそこには、落ちぶれた老人の姿はなく、厳かで若々しく希望に満ちた姿の青年がそこに立っていた。
青年は、婆さんに言った。
「貴女は、どうやら悪い魔法使いに魔法をかけられて、美しさがなくなったのですね。それは、かわいそうに、ならば、私がその悪い魔法使いを倒してその呪いをなくしてあげましょう」
あっけにとられていた、婆さんは、その青年に聞きました。青年の名前を……。
「MOMOTROU……。」
と青年は答え、まばゆい光を放ちながら、家から飛び出して行きました。