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おばばとおじじ
ヤンキーな爺さんは、家に帰ってきた。爺さんは驚きました。
「あなた様はどちらの方ですか?」
普通なお婆さんは答えました。
「てめぇ、ワシのつらぁ忘れとんのかぁ~?」
「いえ、忘れたも何も、私はあなたのこと知りませんし……」
「はぁ~世界一の美女と称されたワシのつらぁを忘れたとでも言いたいんか?」
「そう言われましても、私の記憶上、あなたのようなゲス顔は見たことがありません」
「は!?」(ワシの面がゲス顔だと……)
「では、一度自分の顔をご自分でご覧になってみてはどうですか」
そうして、普通な婆さんは、自分の部屋の手鏡を持ち爺さんの居る部屋で自分の顔を見た。