007 『人生ゲーム』ってこんなんだったっけ?──【人生ゲーム平成版Ⅴ寿】
感想欄で『人生ゲームを紹介してほしい』旨のリクエストがありました。
『人生ゲーム』はボード・ゲームの代表的な存在で、これか『モノポリー』のどちらかをプレイした経験のある方も多いはず。
双六タイプのゲームで、タイトルどおり就職や結婚、出産など人生そのものを題材にしたゲームです。
自分も子供の頃にプレイしたことはあるけど、今でもあったかなぁ? ──と思って探してみたら、『平成版Ⅴ寿』なるバージョンが出て来ました。
紹介No.006
【人生ゲーム 平成版Ⅴ 寿(原題:The Game of Life)】
[ジャンル] ボード・ゲーム(双六系)
[販売元] タカラトミー([原版製造元] Milton Bradley)
[プレイ人数] 2~8人
[対象年齢] 8歳~
[発売時期] 1968年~(本バージョンは1993年)
『人生ゲーム』は国内販売されてから半世紀以上経っており、日本向けにアレンジされたものも含め多くのバージョンが販売されています。その数、何と公式に発売されたものだけで80!!(Wikipedia調べ)
その他、自治体や企業、アニメやゲームなどとのコラボや雑誌の懸賞賞品用など、無数のバージョンがあるようです。
出来れば、一番オーソドックスな初期のバージョンを紹介したかったところですが、今手元にあるのはこれだけです。
仕方ないので、とりあえず写真を撮ろうとパッケージを開けてみたんですが──。
…………。
何だろう、全体に漂うこの圧倒的なまでの『コレジャナイ』感は!?
まず、盤面が厚紙一枚だけというチープさ。
初期バージョンだとルーレットが盤面に固定されていて、建物や山道などの立体的なギミックもありましたが、起伏は一切ありません。
あと、職業も細分化されて、それぞれに給与体系が違ってたりして、その一覧も付属しています。
お札(小切手)のデザインも何だかチープ。初期バージョンでは肖像画なども描いてあって、ちゃんと外国のお札っぽい雰囲気があったものですが。
まあ、動かすコマが車で、人数分だけピンを刺すというスタイルが変わってないのだけは救いかな。子どもが増えすぎて刺すところがなくなると、横倒しにして積んだりしたなぁ。
さらに、初期バージョンにはなかった『結婚相手』のコマがあったりします。
──実は平成版以降のバージョンには、バージョンごとに様々なテーマが設定されています。『エコロジー』とか『バブル崩壊』『IT起業』等々……。
このバージョンでは『結婚』がテーマで、ランダムに決まる結婚相手によって損得が大きく変わってくるという内容になっています。相手が『御曹司』や『お嬢様』なら実入りも大きいけど、『マザコン』や『女王様』だったらかなりのリスクが──という具合に。
──うーん……。
正直言って、初期バージョンに慣れ親しんだ身からすると、このバージョンはあまりに変わり過ぎていて、『人生ゲーム』としては受け入れがたいものがあります。
何ていうか──輸入ゲームならではのドライでバタくさい雰囲気が好きだったんですよね。
結婚したら車のコマに異性の色のピンを刺し、子どもが生まれたらピンを刺すだけというシンプルさ。
止まったマスに書いてあるイベントも、『ロールスロイスを買う』だの『牧場のあととりになる』などの日本人の日常にはほぼないアメリカン・テイスト。
借金と同時にもらう『約束手形』という耳慣れないワードも、子ども心には新鮮でした。
そしてゲーム終盤で、『このままでは勝ち目がない、一か八かの大博打だ!』と挑んで失敗した時に行かされる『貧乏農場』という身も蓋もないネーミングの場所。──今では『開拓地』などの名称に変更されているようで、このバージョンでは『田舎暮らし』となっています。
まあ、その辺のギャップを知らない方は普通に楽しめるかもしれませんが、出来ればぜひオーソドックスな初期バージョンも体験してほしいところですね。
連載投稿チャレンジに参加してみましたが、この手の紹介エッセイで1300文字以上という条件は意外に大変でした(^^;
これ以降は不定期更新になりますので、よろしかったらまたお立ち寄りください。
字数の縛りがなくなったので、もうちょっとサラっと短めの分で紹介したり、似たタイプのものをまとめて紹介したりするかも。




