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(仮題)懐かしのアナログ・ゲーム資料館  作者: 歌池 聡


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2/2

002   沈みゆく大陸から民を救え!――【アトランティスからの脱出】


 さて、一念発起して連載を立ち上げたはいいですが、いきなり大きな障害にぶち当たってしまいました。


 ――何と荷物が多すぎて、ゲームがしまってある押し入れまで辿りつけませんっ!!


 何しろ引っ越しの時に、『テトリス』のごとく荷物をびっしり詰め込んじゃいましたからね。

 通路スペースくらい確保しときゃよかった……。


 まあ、とりあえず、まずは取り出しやすいところに収納しているものから紹介していきますか。






紹介No.001

【アトランティスからの脱出(原題:ESCAPE FROM ATLANTIS)】


挿絵(By みてみん)


[ジャンル] ボード・ゲーム(戦略系)

[販売元] ハズブロ―ジャパン([製造元] Waddingtons)

[プレイ人数] 2~4人

[対象年齢] 8歳~

[発売時期] 1986年~




 少しずつ沈んでいくアトランティス大陸から、自分の民をなるべく多く海の向こうへ脱出させるゲームです。


 6角形のマスが並ぶ盤面に地面ピースを置き、4か所に帆船を配置。順番にひとり12個のアトランティス人(以下『民』)のコマを全部置いたらスタート。

 初期配置はこんな感じ。

挿絵(By みてみん)


 1ターンに民や帆船のコマを3スペース分動かせます。ひとつのコマを3マス動かすも良し、3つのコマを1マスづつ動かすも良し。ただし、海上にいる民(『スイマー』)は1ターンに1マスしか動かせません。


 コマを動かし終わったら、島のピースを1つ選んで取り除きます。その裏に書かれたマークによって、海面に色々なものが出現します。


『帆船』が出現したら大当たりです。最大3人までの民を同時に運べます。

『イルカ』も当たり。同じマスにいるスイマーをモンスターから守ってくれます。

挿絵(By みてみん)

(左から『アトランティス人』たち、『帆船』『イルカ』)


『サメ』は同じマスにいるスイマーを食べます。

『大だこ』は船を沈めてしまいます(乗っていた民はスイマーになります)。

『海獣』は船を沈め、乗っていた民も食べてしまいます。

挿絵(By みてみん)

(左から『サメ』『大だこ』『海獣』)


 そして、最悪なのは『渦巻』マークが出た時です。そのマスと周辺6マスにあるすべてのものは沈むこととなり、盤面から取り除かれてしまうのです。


 その後は、モンスターやイルカの種類を決めるサイコロと、いくつ動かすかを決めるサイコロを振り、モンスターを動かして1ターン終了です。

『イルカ』はなるべく自分の民の近くに来てもらって、モンスターは遠ざけて、っと──。


 ──これを繰り返して、四隅にある島へ無事に導いた民の多かった人が勝ちになります。

 




 

 さて、実際にプレイしてみると、このゲームでは『リスク分散』がカギになっていることに気づきます。

 初期配置で民を近距離に固めていると、渦巻が出た時のダメージは深刻です。

 帆船に一度に3人乗せれば輸送効率はいいですが、沈められるリスクを考えると、1~2人を乗せて大陸からさっさと離れることも検討すべきです。

 スイマーも移動効率は悪いですが、リスク分散のためには少しずつ多方面に動かした方がいいかもしれません。






 しかし、そうやって地道にプレイするのも、ひとりのプレイヤーに悪魔のような考えが浮かぶまでの話です。


『──これ、ちまちま自分の民を逃がすより、他の民を全滅させる方が手っ取り早いんじゃないの?』


 そう、誰かがそれに気づいてしまったとたん、このゲームは『自分の民を出来るだけ救う』人助けのゲームではなく、モンスターを操って他の民を殺戮しまくる血も涙もないゲームに変貌してしまうのです!


 ──面白いことは面白いんですが、中盤以降はかなり殺伐とした空気になるので、一家団欒とか子どもたちがわいわい遊ぶには向いてない気がします。

 むしろ、野郎どもが酒でも呑んで罵声を交わしながらプレイする方がふさわしいかも。



あ、ひとつ言い忘れてましたが、これは『名作ゲームの紹介エッセイ』じゃないですからね。

あくまで『我が家にあるゲームの紹介エッセイ』なので、いわゆる『クソゲー』が混じっている可能性も大いにあります(^^;


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