泥のような安息
すみません!少し短いです!
雀の鳴く音が聞こえてくる。
ふと窓へ視線を移すと、外は少しずつ明るさを取り戻し、カーテンの隙間からは光が差し込んでいた。
結局、昨日の夜は一睡もできなかった。
思い出すだけで苦しく、思考がまとまらなくなる。
お姉ちゃんの事、蘇生薬の事、あのメモのこと...
いつか必ず向き合わなければならなかった事実。それが昨日だった。それでも、私はそれを拒んでいる。
スマホに手を伸ばし、あの写真を見る。
蘇遺会。
正直、今までずっと手詰まりだったのだ。
お姉ちゃんが蘇生してから、私は生活の合間を縫って、本を読み、ネットに潜り、蘇生薬について調べてきた。
けれど、お姉ちゃんがなぜああなったのか、その治療法は何なのか、そもそもそんなものはあるのか...確証のある情報は何一つ無かった。
そして、昨日。
決して私が探してたものじゃなかった。
望んでたものじゃなかった。
それでも、答えは見つかった。
無駄にアンティーク調な100均カレンダーに目を移す。
暴力的なシワが寄っているその中心には歪な赤丸が浮かんでいる。
"凶器"が見つかるかも知れない日。
現時点で唯一の希望。
「終わりの始まり...」
そんな言葉がとても軽やかに胸をよぎった。
そんなことを考えているうちに急に瞼が重くなってきた。
今は流れに身を任せよう。
微睡んだ意識は、ゆっくりと、ベッドへ沈んでいく。
私はろくな抵抗もせず意識を手放した。
次に私を現実へ引き戻したのは呼び鈴だった。
次回からはいよいよ物語が動き出します!是非保存してお待ちください!




