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GASTUNK  作者: ワタベミキヤ
小人とスクラップ屋
1/10

1. ニューエックス

美しい海に囲まれているオルタナ国は、アンドロイド(人型ロボット)と人間が共存しながら生活をしていた。比較的犯罪や災害が少ないこの国で、オルタナ人は経済を豊かにし平和な日々を過ごしていた。


しかしオルタナの首都ザハスで不明のニューエックス(爆発)が起き、都市の広い範囲で多くのダメージを負ってしまった。これによりインフラは完全にストップし、ザハスは人や動物が住める環境では無くなってしまった。

当時のオルタナ政府は首都ザハスの復興は不可能と判断し、新たな首都を別の場所へと移した。


21XX年のニューエックスから数十年が過ぎ、被災した旧首都ザハスはまた復興すると誰もが期待していた。しかし平和だったザハスの街は殺人・強盗・薬・ギャンブルなどで治安が悪化し、東側にあるエルギーク地区は巨大組織『ジル』によって支配されてしまう。


そして反対の西側にあるサンデルク地区には、格闘技に特化した戦闘アンドロイドがバトルするエリアがあった。

この戦闘アンドロイドのことを『バトロイド』と言い、格闘技をするそのエリアを『GASTUNKガスタンク』と呼んでいた。

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