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真守葉摘が微笑む時   作者: モモル24号
ライアー・バスター 偽りの断罪者編

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44/50

ライアーバスター、偽りの断罪者編 プロローグ


「⋯⋯葉摘先輩、『創作の庭』が大変な事になっているみたいですよ」


 進藤啓人は大学のサークル──オカルト研究会の薄暗い部屋で、後輩の青木理沙と共に、新たな超常ネタがないかチェックをしていた。


 超常現象とはあまり関係なさそうだ。ただ啓人は、「創作の庭」と呼ばれる創作者サイトのコミュニティに現れた「ミスター・ホロウ」と名乗るネットの怪人について触れた、小さな個人サイトを見つけた。


 創作の庭は、真上葉摘が会長を務めるグループ会社がスポンサー契約を行っているコミュニティサイトで、有望な作家や絵師やゲームクリエイターを輩出している創作サイト界の大手だ。そこで活動している糸崎 緋音(いとさき あかね)という人物が、小さな私設サイトで独白していたのだ。



「⋯⋯ほぅ、ネットの怪人か。面白い存在だね」


「オカルトとは関係ないですかね」


 啓人の言葉にオカルト研究会の部長でサイキッカーでもある葉摘の目が輝く。


「ミスター・ホロウ⋯⋯最近良く目にする甘ったれた承認欲求の強いご都合主義の人間か。若干ナルシストな面もあるのなら、悲劇のヒロイン症候群というよりも、サッドフィッシャーやソシオパスと言うのが正解だろうね」


 葉摘は、怪人の実情に少し興味が湧いたようだ。


「気持ち悪‥‥面倒そうな相手ですね。調査をしますか?」


 理沙が楽しそうな葉摘に尋ねるが、葉摘は首を横に振る。


「その必要はないよ、理沙君。創作の庭には確かララ君がいたはずだ。彼女に糸崎という人物のサポートを促すだけで良い。わたしは別件で忙しいのは知っているだろう?」


 能力で思考‥‥深層心理まで読める葉摘が出れば簡単に問題は解決するのだろう。だが‥‥この手のネットの怪人──ライアーマンと呼ばれる善人の皮を被った悪魔に対して、彼女たちがどう立ち向かうのか興味が湧いたようだった。

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