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鈴音  作者: R a bit
臨界transcendence
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番外、紅蓮の独白

努力は味方しない。最初から近くにいるから。

努力は実らない。植物は自分で、努力は肥料だから。

肥料だけ入れても芽は出てこない。

学園には初等部から通っていた。

初等部は六年制で、中等部、高等部は三年制。

俺は休んだことがなかった。

毎日三食バランスの良い食事に9時間以上の睡眠、趣味の筋トレと10kmのランニング。

ズル休みはもちろん、風邪もひかなかった。

毎日毎日、学園に行って、ルーティンをこなしてそうやって12年間を過ごした。

中等部からはいじめを受けた。

毎日毎日成績が真ん中くらいの奴らに殴られて、蹴られて、魔法を撃たれた。

それを成績が上の奴らはくだらない演目を見るような目で傍観する。

いじめが始まってから俺の勉強に必要な道具はすべてなくなった。

入学するだけでも厳しいくらいには家には金が無かった。

道具が無いまま卒業試験の日になった。

ここで合格しなければ留年する。

だから必死でもがいた。

俺は試験当日、行き道でいつもいじめてくる奴らにあった。

急いでいた、焦っていた、そして怒っていた。

数日後、俺の家には11枚の皆勤賞の賞状と5枚に及ぶ反省文、そして退学する旨のプリントが無造作に床に散らばっていた。

いじめてきた奴らは今はギルドに居るらしい。

それでも、そこまで悪い人生では無かった。

途中から諦めたが最初は守ってくれた幼馴染がいた。

そして、凛に出会えた。

だから

「何で俺は、凜がいた方向に綾命がいたことに気づいていたのに、その方角から悲鳴が聞こえ始めたのも、知っていたのにだ。俺は何一人怯えながら100ポイント集めて、凜を探さずに合格しようとしてんだよ…」

サボってません決して。

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