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鈴音  作者: R a bit
鈴の音は遥か彼方へ
51/57

No.31end、皆元通り

行動するか迷った時はテンションに任せろってことで、本当に久しぶりの一日2話投稿です。

現在時刻5時42分。ぱっと見健康ですが寝てないだけです。

というか夏休み終盤なのに誰かと遊びに行ってないという悲しみ。

淡い水泡を見た。

永遠と感じる程ここに居るが、苦しくはない。

自分の役割を忘れてこのまま何処かへ流れていきたい。

でも君はそれを許さない。

何人もの手が私の腕を掴む。

分かっているさ、私はあいつを…

あれ?何だっけ?

何か大切なものを失くしてしまった気がする。

誰かを守りたくて。誰かのために、私は死んだんだ。

なら、なんで今私はここに居る?

分からない。思い出せない。

あぁまたこれだ。

水中から何者かによって勢いよく引っ張り出される。

何かあったんだ。大切なものが。者が…

それを洗い落とす水流が、私の涙を拭っていた。


「…ね…鈴音!!」

「っ!?」

目を覚ますと、そこはいつも私が寝ている部屋だった。

横には紅蓮が正座している。

「大丈夫か?何でか知らねぇけど、紅の台地で真っ裸で倒れてたんだよ。」

紅蓮の表情には焦りが色濃く表れていて、本当に深刻な状態だったらしい。

いくら親友であり、同じ師匠を仰ぐ者であるとはいえ、男性に裸を見られるという行為に幾らかの羞恥心は覚えたがそれを上回る気持ち悪さがあった。

冷蔵庫を開けたときに何を取ろうとしたかを忘れるような、そんな気持ち悪さ。

「あ、いや俺は見てないからな!?流石にそこの良識はあるというか、そもそも俺も自分の炎で死にかけてたし…」

「なぁ紅蓮。私の近くに、誰か居なかったか?」

紅蓮の言い分が耳に届かない程に、その違和感は余りにも大きかった。

「いや?居なかったぞ。ってそれより!大変な事になったんだ!これ見ろ。」

そう言って渡されたのは新聞だった。

一枚目の一番大きな見出しには

【四季国征服が目的か。動き出した夏の国の陰謀】

と書かれている。

内容を要約すると、秋の国は地面が抉れ、冬の国は氷に包まれた。いずれも夏の国国王春間(はるま)輪回(りんね)の思惑。ということらしい。

残った春の国では、既に戦争に臨む態勢が整えられているという。

「つまりこれって…」

「あぁ。」

紅蓮の表情には、何処か思い詰めた物があった。


同刻春の国。

その権力という言葉の具現化のような城で、一人の神秘的な女性と、対照的な大柄な男と小柄な男が座っていた。

二人の男は目を瞑って女性の話を聞いている。

「…という事だ。神雷(こうらい)双影(そうえい)。」

双影と呼ばれた小柄な男は、小さく頷いて黙っている。

対して神雷と呼ばれた大柄な男は立ち上がって拳同士を打ち付ける。

「燃えてきた!!早い所宣戦布告と行こうぜ。」

その鋭い犬歯を光らせながらそういう。

その高圧的な立ち振舞に臆して、双影は身を震わせていた。

「そうね、とりあえず国民に伝えておきましょうか。」

女性は目の前に置かれた水晶に手をかざし、言葉を綴り始めた。

「春の国大統領、アスタリスク・スターレールより告げる。秋の国の惨劇が記憶に新しい中、冬の国すらも被害にあった。この下劣な蛮行を行ったのは夏の国国王春間輪回以外に居ません。いわば彼女は戦争犯罪者です。政治の国である我々が再び剣を握る理由には十分でしょう。行動は早い方に越したことはありません。明日、我々は夏の国に戦争を仕掛けます。国民全てに今、宣言する。」


同刻、夏の国水無月城。

ここでも、輪回が国民に向かって演説をしていた。

「夏の国に住む諸君。私の予想が正しければ、明日春の国から宣戦布告が届き同時に戦争が始まるだろう。どうやら私を犯罪者に仕立て上げ、アスタリスク・スターレールはファシズムに沿って国民を扇動するだろう。言わば私のせいで起きる戦争だ。私を守れなんて言わない。明日は国内の警備を最小限にする。要するに、私が言いたいことは一つだ。この国を守れ。さぁ」

こうしてかつて世界を四等分した大国は半分に減り、その二つの国さえも、お互いを潰し合うつもりでいた。

「「「春夏戦争(しゅんかせんそう)の始りだ。」」」

正直前回のあとがきで書くこと書いたんで特に書くことはないんですが、折角なのでこの作品の設定について。

序盤だと書いてたけど今は殆ど書いていないもの。

何かわかるでしょうか?

そうです。魔法を発動する際の詠唱です。

この世界の魔法は魔力を魔法陣を介して事象や現象に変える。というものなのですが、多分何処かに書いたように人間の魔法は神の御業や神秘の劣化コピーです。

其々の神はその強い存在力によって強大な力を持ちます。

言わばこの世界において、存在の強さはそのまま強さに直結します。

そこで大切なのが、象るという事です。

形あるものは概念よりも強い存在力を持ちます。

名前もまたその存在を象ります。

要するに魔法の強さとは、その現象がどのくらいの強さで存在しているか。です。

だから決まった詠唱で形のない概念や現象を象っています。

なので何が何でも魔法を使う際は詠唱が必要なわけではありません。その方が威力が上がったり、やりやすかったりはします。でも結局詠唱よりも魔法に名前をつけてそれを呼ぶほうが早いため、結局ある程度強くなれば皆完全な詠唱はしなくなります。ギアスが犠牲を伴う明日ディヴォー・トゥ・モローを使うときは威力を重視していたためです。

例外として、簡易詠唱もあります。

文字の通りです。短い詠唱をすることです。

緋天の弔いと前回の紅連拳で行ってます。

言葉遊びが多いのは覚えやすくするためと、思いつきやすくするため、ある程度現象に沿った名前の方が存在力を高めるからですね。

個人的にお気に入りの魔法の名前は黒転(クロール)〉引〈です。

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