No.1第ニ話(上)、雪原独歩
説明多めなのと、なんかバグが発生して書いてたはずの文が消えていたり、逆に2回書いていたり。
確認はしましたし、(後でもする)多分大丈夫だと思いますが温かい目で見守ってください。
一部鳥がさえずり始める早朝に凛はいつも通り目を覚ましていた。
世界を四つに区分する四季国の内、ここは夏の国に当たるため基本的に温暖な気候が続くが、ここは秋の国に近いため比較的涼しい。
朝日に焼かれ、大地が土の香りを漂わせてきた。
1年ほど前に凛と母親が引っ越してきたが、それまでこの土地に住もうとする人はいなかった。
山と平野が続き、丘の上に小さな家が一軒建つ。
そんなのどかな風景に今日もまた凛は二階の窓から飛び降りて地に足をつける。
昨日紅蓮を投げたときにまた血が出始め、手に巻かれた包帯は、より一層赤みを帯びていた。
朝の冷たい風が傷口と鼻の奥をくすぐる。
今日も指立てにしよう。
そんな思考を遮るような水が水を叩く轟音が近づいてきた。
母からはいい加減やめろと言われているが、今更辞めるつもりは毛頭ない。
「おはよう、ししょ…」
今日も五月蝿ぇな。なんていつも通りの挨拶を済ませようとしたのだが、予期せぬ来客があった。
「凛。相変わらず早い時間に起きているな。」
時代にそぐわない和服を着て袖と長く艶のある黒い髪を靡かせる女性の名は夢幻。俺の人の方の師匠だ。
「夢幻さん、お久しぶりです。御変わりないようで。」
「強いて言うなら抜け毛が増えたな。」
そんな返答求めていないのだが、相変わらず変な人だ。
「そういう凛は…なんだ?それは。ファッションか?あまり感心しないな。」
目線は俺の目ではなく、それよりも上に向いている。
髪の毛か?
「髪は神から与えられた貴重な物だ。それに、お前の水色はそこそこ珍しい。それを白に染めるとは、希少であれば何でも良いわけではないぞ。縁起が悪い。」
テンポ良く説教を食らったが、白に染まってると言ったか?
この体が俺のものならそんな事はありえないのだが…
「完全に、ですか?」
「ん?お前がやったのだろう?」
そういえば通学路の途中に居たやつも、白髪ができてるなんて事言っていたような。
恐る恐る揺らめく水面へと近づくと…
「なんじゃこりゃあ!!!???」
そこに映っていたのは南極の氷のような、深く且つ透き通るような水色の髪ではなく
青空に雲がかかったような、そこだけ雪が積もったかのような完璧な白髪だった。
「ふむ、どうやら魔法の影響という訳でもないらしい。」
音もなく横に並んだ夢幻さんは俺の髪をいじっている。
色素の消失…
頭に浮かぶのは起こり得る最悪の事態ばかりだ。
髪は名の通り神から与えられるもの。
その人の魔力回路の属性を表す。
火属性なら赤色
水属性なら青色
風属性なら緑色
土属性なら茶色
雷属性なら黄色
氷属性なら水色
光の力を持つ神の魔力である陽属性、闇の力を持つ魔族に多い陰属性は指定されていない。
人によって差はあるが基本的にはそれに近い色になる。
俺の本来の髪色は水色。
氷属性を示す物だ。それが今白色になっている。
凡そ20年ほど前には白色は単純な老化だとされていた。
真実は魔力属性の消失。
実質的な魔法の使用不可だ。
震える手を滝の方へ向け、今までにもこれからも無い程の祈りを込めて魔力を飛ばそうとする。
「氷結。」
第一階梯魔法氷結。適性があればそこら辺の子供でもできる簡単で小規模な魔法だ。
少なくとも、俺はそう思っていた。
ガキンッと城の頂上から純金を落としたのかと思うような硬い音が鳴り、白く揺らめく冷気が漂う。
「は?」
滝が凍っていた。
「夢幻さん、これは…」
「うむ…」
顎に指を当て目を細め、今まで見たことがないほど真剣な顔をしている。
「信じ難いが、恐らく私や輪回、真名や仮名と同じ類だろう。」
個人がもつ特有の名前で縛る力、名指し。
これを名と共に与える存在の神すらも、その能力は名指しに過ぎない。
時に存在するのだ。かつて神秘と言われた神の名指しが、
知らぬ間に魔法と名前を変え子供すらも使えるようになったように。
理を外れる程の力を持つ者が。
「でなければ、こんなツイフェm」
「あんたこの雰囲気ですらふざけるのかよ!!!」
これは一人の仲間思いな少年と
数多の運命に囚われた傀儡と
自己愛に溺れる哀れな一人の恋する乙女が
自己犠牲を押し付け合う、優しくも醜い物語。
世界の運命に抗う儚き物語。
そして、1:80億のささやかな八つ当たりの物語。
紅蓮「あれ!?主人公なのに俺居ねぇじゃん!!」
凛「どうせ第二話下とかその弐とかで出るんだろ。」
夢幻「二人共、一応ここが次回予告のコーナーな事忘れてないか?」
紅蓮「鬼◯の刃のアニメのパロディーみたいなこと最初やってましたね。」
凛「お前が言ってたんだからな…」
ノート「ねぇ、まだむーちゃんとグレグレは会ってないから時系列おかしくならない?」
凛&紅蓮&夢幻「ノートさん、貴女出番まだです。
ノート先輩、それブーメラン。
脳トロ、あと数話我慢しろ。」
ノート「冷たくない!?ねぇ、アーくん!そう思うよね!」
アイシス「次回、No.1第二話(中)円卓は花と散る。」
円火「ようやく出番が来るのね!」
◯◯「あれ?何処かで聞いた声だな?」
全員「「「「「「お前は洒落にならないから出てくるな。」」」」」」




