表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君は今日から家族だ!  作者: 秋元智也
41/107

40話

熱い…身体が火照って熱を逃す方法がわからない。

いつまでこうしていればいい?

部屋中に立ち込める香のせいか思考が上手く働かない。


シャツは捲られ波戸崎は執拗に身体を撫でては噛んでくる。


歯を立てられて最初は痛かったが今は痛みだけじゃなくなっていた。

今も、胸の突起を吸うといきなり先端を噛んできた。


「アァッ……ンッ……」

「感じ始めたかな?なら、もういいよね?」

「ンッ………いひぁい…あぁっ…………あつひ……」


首筋を舐めると思いっきり歯形を残した。

この首を落とすと聞いている。

ならせめてもの情けで、事情の跡をこのしてやろう。


執拗に吸い上げると鬱血を残す。

そして何度も噛み跡を刻み込む。


「はうっ………アァッ………ンンッ…」

「気持ちいいか?なら、こっちもそろそろ解放してやらないとな…」


ズボンの中で大きくいている物を触ると、それだけでじわっとシミを

作った。

ベルトをガチャガチャと音を立てて外した。

そして、ズボンを引き下げていく。




その頃、亮太はダンスも終えて静雅達を探していた。


亮太は自分達のテントに戻ったが二人はまだきていなかった。

就寝を促すように、先生達が何度か叫んでいる。


「テントに入ったら寝ろよ〜!決して他のテントに行くなよ〜」


女子と男子のテントの間には、教員のテントがあるだけだった。

そこさえ見つからなければいつでもやり放題だった。


女子達は言われた通りにこっそり抜け出すとお香を焚く。


亮太のいるはずのテントに近づくとこっそりと入り口のチャック

を開けたのだった。



ちょうど電話が鳴ったのを取るべく亮太は少し離れた場所へと移動

していた。


「はい、なんでしょうか」

「何落ち着き払ってやがるっ!」


同じ組で、年齢は違えど立場が同じ人からの電話だったらしい。


「こっちは大忙しなのによぉ〜そっちは学生のままごとなんかに

 明け暮れやがって…お前今坊ちゃんの側にいるのか?」

「いや、それはちょっと…」

「こっちの組み宛に脅しの写真がきてなぁ〜、そっちに転送して

 やるよ。お前ヘマしただろ?責任は帰ってからだってよ」


ブツっと切れるとスマホのメッセージを確認したのだった。


そこに写っていたのは静雅の姿だった。

今日きていたシャツで写っている。

それも車のトランクの中で撮影された物だった。


「チッ…」


舌打ちをすると、急いでスマホの位置情報を確認した。

遠く離れている。

今も移動しているらしい。

電話をかけると近くにいる組員を呼び出す。


「今すぐに来てくれ」

「学校行事は大丈夫なんですか?」

「静雅が拉致られた。すぐに追うぞ」

「すぐに向かいにいきます」


まずはここを離れてと考えていると、ふらふらとしながら歩い

てくる伊東くんを見つけた。


「雅…くん、どうしよう……やばい人達に荒川くんが連れて行か

 れちゃったよ……早く警察に…」

「いい、俺がいく」

「待って…波戸崎くんが、彼の知り合いだったみたいなんだけど

 知ってる?」

「波戸崎が?分かった、今は休んでろ、それと先生が来たらトイレ

 とでも誤魔化しておいてくれ」

「分かった。気をつけてね」

「あぁ…」


顔つきが変わると肩に彫った刺青が疼く気がした。


「絶対にただじゃおかねーからな…」


殺気のこもった視線ははるか彼方を眺めていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ