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第3話:入学式

本日から17日迄、書き上げ済みの15話まで朝と夜の2話投稿です。

以降は毎日1話投稿です

月曜日、新しい学校へ向かう、やっぱり長いなぁ。


入学式は簡素だった、校長の挨拶とか無くさっさと終わった(というか校長がまだ決まってないらしい)。


ちなみに入学式での席は、春華と冬華と巴ちゃんは別学年なので席は違う、鳳さんと神楽坂さん達はおなじクラスなので同じ場所に座っている。


ここで理事さんからクラス分けの説明があった。


通常クラスは6クラスで4クラスが、将来探索者を志望とした戦闘ジョブが集まる探索者クラス、2クラスが鍛冶師や裁縫師等の補助役が集まるクリエイタークラスとなっている。

特別クラスは2クラスで双方探索者として既に活動している者が集まっている、優劣は無くパーティーを組んでる者達がなるべく同じクラスになる様に振り分けされている。


(確か前に会った白鳥さんが通常クラスの方に居るんだよな…)


説明を聞いてて思い出した、後で耀が会いに行くだろうな。


そしてカリキュラムの話になってきた。


授業は45分授業の7コマ制で昼休憩が5~6コマの間にある、昼休憩の時間は70分程ある。


授業内容も通常の高校授業と特別授業がある、特別授業はダンジョンに潜ったり、モンスターの生態を学んだり、罠や応急処置や緊急時の対処法等を学ぶ授業や補助役クラスの子達もジョブに応じた実習を行える。


後は学校管轄のダンジョン初級、中級が有るが、いつでも入れる訳では無く認定試験で許可を得て初めて入れる仕組みだ、それに応じてランク付けされる様だ。


ダンジョン自体も今後は法整備によって認定試験を受け、認可されるまでは探索に参加出来ない様になるらしい、前回の特殊ダンジョンで中級探索者がダンジョン内部を荒らした結果ハーメルンの笛吹き男がダンジョン外で暴れた事に起因してる。


さてさて、理事の説明はこんなもんだろう。


それから入学式は終わり今日は授業も無く解散となる。


今日から1週間学校は休校となっている、遠方から引っ越し等の説明があったのだが、綴さんから聞いたのは、どうやら昨日の件で上層部諸々が突き上げをくらっているらしく、情報改ざんをした関係者と指示した者との攻防が起きている様だ。


「背後関係に居る奴等がどうやらそれなりの地位でね…隠蔽と炙り出しがずっと行われてるのよ…」


国会での答弁でも野党による与党への叱責が行われていて、今回の学校を中心とした学園都市の形成という政策にも批判が出ている状態なのだ。


(ただまあ、あれ程の事件を起こしたんだもんなぁ…流石に追い詰められるよなぁ…)


どこの誰だかわからないけどご愁傷様である。


(俺も会ったら一発ぶん殴りたいけどね!)


「優希?」「優希お兄さん?」「優希おにーちゃん?」


三人が覗いてくる。


「あーごめんごめん、今どこに行くんだっけ?」


「学食よ」


「あれ?今日はやってないんだよね?」


「今日はカフェテリアならやってるんですよ」


「そうなんだ」


「しかもね、ここのカフェテリア滅茶苦茶美味しいんだって!」


「冬華…その情報はどこから?」


「さっき仲良くなった、クラスの友達から!」


「冬華は人と仲良くなるコミュ力のお化けなんですよ」


「さすが冬華ちゃんね…今日は私ずっと優希を見ていたから全く聞いてなかったわ…」


「どうして…」


「いやいやいや、アニメで見るような白ブレザーなんて天然記念物でしょ。しかもそれを優希が着てるなんて…垂涎モノよ!」


「ちょいちょい耀さん!どうしてそんな興奮してるんですか?」


「確かに、優希お兄さんはジャージと私服と浴衣くらいしか見たこと無いですね」


「春華さん?」


「まぁ、白馬の王子様では無いけど、愛らしい王子君って感じがしていいよね」


「冬華…それは身長の事言ってるのか?」


「違うわよ、優希の顔って可愛い系の顔してるから、昔からアイドルの衣装とか着せたかったのよ」


「聞きたくなかった幼馴染の願望…」


「でも私もウ〇娘のコスプレとかしたら見たいでしょ?」


「それは…………」


「あーおにーちゃん目―逸らしたー」


「私もしてもいいですよ、アニメとか好きですし。」


「春華SAN!?」


「勿論私もおにーちゃんが見たいならしてもいいよー」


「冬華!?」


「その時は私の好きなアイ〇スのキャラやってもらうわ!」


「わかりました…私めの負けでござりますれば、お手柔らかにお願いします」


「「「やったー!」」」


かくして俺のコスプレが決まってしまった、まあ皆のコスプレが楽しみなんだけどね。


◇◆◇◆

そうこう(俺の黒歴史が確定)してる内にカフェテリアへ到着した。


外見は高層ビルの中に入ってるおしゃれなカフェで、窓際には個人用の席が並び、遠くにはスカイツリーの先っちょも見える、眼下は通学路と通学用の駅が見える。


「山というか丘の中腹にあるだけあるな、眺めがいいね」


「そうね、想定以上の良い眺めね」


「あ、私達のマンションも見えますね」


春華が指さしたのは駅の向こうにそびえたつ高層マンションだった、周りが台地なのに何であんなマンションが…


「えっとですね、元々この土地一帯が再開発地区で、駅向こうにショッピングモールと幼稚園や学校を作って探索者の為の一大学園都市を作るっていう計画だったんですよ、今は難航してますけど…」


そう横から答えたのは巴ちゃんだった。

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