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|章間|②∶お見合い【後半】

◇久墨 木阿side◇

巴が部屋を退室しておおよそ30分は経っている、それなのにまだ戻らない。


「チッ、早く帰って来いよ鈍間が俺様をどれだけ待たせるんだ。せっかく他の女との遊びを我慢してこっちに来たのに無駄足じゃねーか、まああの胸は魅力的だし我慢しないとな、誰の手も入ってないし染め甲斐があるな、あー楽しみだww」


「しっかし、俺様の輝かしき功績を語ってるのに、本当にいい顔しねーな。どうすっかな…ここ人来ねーし一回犯すか…あの手の女ならそれだけで黙るだろ、箱入りだしどうせ外には漏らさないだろうしな」


これからの事を想像して下半身が鎌首をもたげる、あの男受けする体を堪能したくてしょうがない…性奴隷にすれば扱いやすいだろ。


(あー楽しみでしょうがないなぁ!)


想像すればするほど昂っていく。




◇紡 巴side◇

「どうでしたかお嬢様」


「あーあはは…無理です!」


本当に身の毛もよだつ内容をぺらぺらと語る。


「えぇ…ばあやにも聞こえてましたが酷いですねぇ」


「私…嫌です!こんな人なら優希さんのが数億倍マシです!」


「おや、お嬢様。それですと優希様があまり良い男性に聞こえませんよ?」


「優希様はとてもいい男性です!」


「だそうですよ、御爺様」


「ふぇ?」


「そうか…巴には望まぬ事をしてしまったな…」


「おおおおおお爺様!?」


入って来たのは私の御爺様である紡 厳徳げんとく、今の紡家の当主である。


「だからご報告したじゃないですか御当主様」


「う…うむ、だがその時は思わなかったのだ」


ばあやに言われたじろぐ御父様、ばあやって一体何者なんでしょう…


「それで巴、その上凪という若者の事はどう思っているのだ?」


そう御爺様に言われ考える、いつも会う度に優しくしてくれ、私の作るお菓子も喜んで食べてくれる、他の人とも比べたりしない、初めて出会った私の事でもちゃんと見てくれる人、胸も見て来るけど。


そして今日他の男性と出会ってわかった、私は彼に惹かれている、そこいらの男性が久墨さんの様な人なら、結婚するなら彼が良い。


「私、結婚するなら彼が良いです!」


御爺様をしっかりと見て答える。


「とりあえず巴、今度その若造を連れてこいワシが直々に見てやろう」


そう言って御爺様は部屋から出ていった。


「ではお嬢様行きましょうか、お相手にはこちらから伝えておきますので」


「いえ、私が直接行きます」


そう答え中継を見ると優希さんが立ち上がる瞬間でした。


(優希さん私行ってまいります、貴方の隣に並ぶために)



◇◆◇◆

部屋に戻り久墨さんに前に座る。


「遅かったですね、お友達は大丈夫でしたか?」


「はい、大丈夫でした。それで久墨さんお聞きしたい事が」


「ああ、何でも聞いてくれ」


「久墨さん貴方が小学校に時(小学生の時?)上凪優希さんという方を、怪我させたというのは本当でしょうか?」


そう聞いた瞬間久墨さんの顔が厳つくなり目が歪む程細くきつくなる。


(この人は今の自分の顔を見たことあるのであろうか)


「上凪?あぁあの愚者の事か、それがどうしたんだい?」


「貴方が突き落とした人の事です」


「覚えてないなそんなカスの事」


先程からこの人の言い方には腹が立つ。


「そうですか、お話はこれで終わりです、それと今日のお見合いは無かったことにしていただきます」


「ちょ!待てよ!ふざけんな!」


「きゃっ」


突然腕を引っ張られ押し倒される。


「やめて!やめて下さい!」


「チッうっせーな、そんな男を誘うモンぶら下げといて手を出すななんて無理があるだろ!」


襟元が強引に開かれ襦袢が晒される、かあっと顔が熱くなり嫌悪感が体を奔る。


「助けて…優希さん…」


「チッお前もアイツの女かよ!まあいいアイツのものが奪えるなら気分が良い!」


男の人に押し倒され恐怖感があったが、頭にふと浮かんだ優希さんの事を思うと不思議な力が出てきた。


「やめて!ください!」


「ぐはっ」


両手に力を入れ突き飛ばすと、先程とは違い簡単に突飛ばせた。


「てめぇ!ぶち殺す!」


興奮して飛び掛かってくるが、それを受け流し投げ飛ばす。


そのまま庭まで飛び庭木を折りながら停止した。


「貴方みたいな女性を物としか思ってない不快な男性はお断りです!それでは、これで失礼いたします」


仮にも優秀な探索者なのだろうし大丈夫だろう、私は廊下で待っていたばあやと共に帰宅の途につくのであった。





オマケ

御爺様「ああ、そういえば巴は好きな男が居たらしいぞ」


パパ「mjd!?」


爺「しかも女子おなごを複数侍らしとる色男じゃぞ」


パパ「mjd!?」


爺「しかもそ奴、探索者として計り知れんぞ、恐らく有名にもなる」


パパ「mjd!?」


爺「お主さっきから驚き過ぎじゃ」


パパ「いや…そうは言われても…」


爺「ああ、忘れてた巴が久墨のガキ投げ飛ばしおったぞ」


パパ「mjd!?」


爺「しかも啖呵きりおったw」


パパ「mjd!?」


爺「その内その小童を家に呼ぶか」


パパ「そうですね、その顔見てみたいです」


爺・パパ「「フフフフフフ」」

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