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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第8章【転生陰陽・現代聖女編】

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第62話:襲撃と砲撃

「どうだどうだ! 驚いただろ!! さあ悪い事は言わねえ! 俺を解放しろ!」


ドヤ顔で言う敵将?からさらに情報を引っぱり出したいので質問を続ける。


「ウワーコワイー。他に強力な奴は居ないのかなー」


「フフフ……聞いて驚け! 俺達には聖女ジャンヌが付いてるぞ!!」


うーんよく釣れるな……、おしゃべりだけど大丈夫なんだろうかコイツ。


「ジャンヌ?」


魔女ジャンヌ事だよね?


「っつ、なんだオメー聖女ジャンヌを知らんのか!? フランスを救った神の使いだぞ!!」


「ソウナンダー それでどんな奴なの?」


「あぁ、アイツは猛獣みたいな奴だよ、言葉も話せないし言う事もナポレオン様にしか従わない……聖女とは真反対な俺達にとっては厄介な奴だよ」


気味が悪いとか言いながら悪態をつく。


「へぇーじゃあジャンヌは相当に嫌われてるんじゃない?」


「そうでも無いさ、なにせ敵に居るセンシャとかいう動く砲台からの攻撃を正面から受けてもびくともしねぇからな!」


「それは……凄いな……」


生身で受けてるのかそれとも何か種があるのか……。


「な、なぁ! これだけ話しただろ? 黙ってないで俺を早く解放しろ!!」


「えーまだ、アンタ達の数とか本隊がどこに居るかとか聞きたいんだけど……」


本隊の位置はこのまま逃がして追跡すればいいか。


「しかたないなぁ……っつ!?」


「ヘッギュッ!?」


捕らえていたリーダーが2つに引き裂かれた。


「蛹ゅ>縺娯ヲ窶ヲ繧ク繝」繝ウ繝後�蛹ゅ>縺後☆繧銀ヲ窶ヲ(匂いが……ジャンヌの匂いがする……)」


黒色の甲冑を着込んだフードの兵が引き裂いたリーダーを投げ捨ててこちらを見て来る。


「言葉が通じない? いや言語として機能してないのか……」


「閧峨□�∬。縺��√蟇�%縺帙∞��シ�(肉だ!血だ! 寄こせぇ!!)」


「あぶなっ!?」


流石に肉体をそのまま引き裂くような奴に捕まったら痛い目を見るので回避する。


「仕方ない……『鑑定』」



---------------------------------

名前:ジャンヌ・ダルク 性別:女 年齢:19歳

状態:狂堕 ジョブ:騎士

備考:堕ちて狂ったジャンヌ・ダルク、死直前の恨みが報われなった姿で現れた。

ジャンヌであってジャンヌで無い存在。

ナポレオン(皇帝)に忠誠を誓う、身体は死体である。

---------------------------------


「これが? なんかイメージと違うなぁ……」


攻撃を避けながら観察する、荒々しいそれにジャンヌちゃんよりも遥かに年齢が上みたいだ。


「歳は身体いれものの年齢か、魂の年齢か……どっちかなぁ……」


ひょいひょいと避ける、人間相手ならそろそろ焦れて来る頃だ。


「騾�£繧九↑縺�シ�シ�(逃げるなぁ!!)」


「何言ってるかわからないよっと!」


大きく距離を取って木の上に登る、果たして追って来るのかな?


「縺�′縺√ぃ繧。繧。繧。繧。��(ウガァァァァァァ!)」


「マジかよ……」


ジャンヌが俺の登ったに木だきつく、それから力任せ割ってくる。


「やばいな……次は、耐久力を見るかな……っと!!」


着地して蹴り飛ばす、さっきの奴が言ってた砲弾受けても大丈夫というのは本当だろうか?


周囲の木をへし折りながら吹き飛んで行く、それを追いかける。


「派手に飛んだなぁ……」


吹き飛んだ先、破損した鎧の隙間から壊れた体が自動で再生している。


だが、何かが足りないのか、元々無かったのか体の中身がむき出しのままだ。


「縺舌$繧・窶ヲ窶ヲ縲縺ゅ′縺娯ヲ窶ヲ(ググウ・・・・・・ アガガ・・・・・・)」


「今のはわかった、苦悶の声だね」


どうやらダメージはしっかり通るらしい。


「うーん、このまま倒してもいいのかな?」


一度ジャンヌと引き合わせた方が良いかもしれないよな。


――ヒュッ


何かが視線を横切った瞬間目の前の地面が吹き飛んだ。


「うおっ!? あぶなっ!」


「「「「「縺�♀縺翫♀縺翫♀縺奇シ�シ�(うおおおおおお!!)」」」」」


謎の雄たけびと共に森の中を縫って騎馬兵が現れ、各々構えた武器で攻撃してくる。


「やばっ! 『——柳雪りゅうせつ』」


咄嗟に出した刀で受け流す、反撃を入れようにもヒット&アウェイでの連携攻撃が上手すぎて攻撃にまで手が回らない。


「あぁ……鬱陶しい!!『躁血魔法——針血陣しんけつじん!』」


周囲に血の棘を放ち馬の足を止める、倒れて来る相手を片っ端から倒す。


「これで……ラストォ!!」


20体目を斬った所で攻撃が終わる、どうやらジャンヌを回収する為に襲撃して来た様だ。


「仕方ない……今から探知して追うか……へっ?」


――ヒュヒュヒュヒュヒュヒューン……。


大量に振って来る砲弾が地面を耕す、慌てて張った防御魔法で自分の身を守る。


「どうしようかなぁ……皆のとこに戻って、もう一度来るのも時間がかかるし……少し待つか……」


それからしばらくの間、砲弾の雨を受け続けるのだった。

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