表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第2章【覚醒する者達編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/715

第24話:失踪事件

「子供が集団で行方不明?」


小鳥遊家より帰ってきた翌日の夕方、最後の学校が終わり帰宅すると綴さんが我が家に来ていた。


「ええ、丁度二日前あなた達がダンジョンに潜った日に発生してたらしいのよ」


「らしいというのは?」


「どうやら、水曜日から子供の集団失踪が起きていたみたいなんだけど、その情報が伏せられていて昨日私も聞いたのよ」


「それって、俺達が原因なんですか?」


「いいえ違うわ、事件が起きたのは富士山の向こう側のY県のF市ね正直関連性は全く無い、とは言えないけどダンジョン自体は未解明な存在だから関連してるとも、してないとも断言できないの」


「そうなんですか…でも何で俺の元に?失踪事件なら警察が専門じゃないんですか?」


「それがね、その事件が起きる周辺でモンスターが発見されてるのよ」


「モンスターですか…」


「そうなの、そのモンスターは約3mの巨体で仮面の男、そういうわけで優希君、この件恐らくダンジョンが関わっているわ」


「ですよね、前にテレビで見た世界最大の伸長の人でも2m50cm位だったはず、そんな人そうそう居ないし、そうなると完全に外に出てきたモンスターですね…」


「政府はそのモンスターを『ハーメルンの笛吹男』と名付けたわ」


「それって童謡のアレですよね…」


「そうね、その童謡に酷似してたからなの。」


「子供の誘拐と仮面の男ですか…でも何で街中に?ダンジョンは見つかっていないんですよね?」


「それがね、ダンジョンの所在が判明してるのよ、しかも今までに無い建物式のダンジョンなの」


「建物ですか…それって大きな建物ですか?」


「いいえ違うわ、これを見て頂戴」


そう言うと綴さんはドローンから取ったと思える写真を手渡してきた。


「今日うちの職員が撮ってきたんだけど普通の店舗一体型の一軒家なの」


「一軒家ですか…それって中が狭くないですか?(恐らく空間拡張が行われてるのか…全容がわからないのは怖いな)」


「中は探査用のドローンを走らせてみたら途轍もなく空間が広がっていたわ、120cm位の人形型のモンスターが発見されたわ、直後壊されてしまいそれ以外はわからないの」


「そうですか…確認なんですがそれは俺達がやらなきゃいけない相手なんですか?」


「実はね、今回の依頼は受けたくないんだけど、受けざるを得ないのよ」


「それってどういうことですか?」


「実はね、お上(役員)の一人が、優希君達の存在に懐疑的なのよ」


「それって、前にハイオーガ倒したときに綴さんに難癖付けてきた相手ですか?」


「そうなのよ、そいつらの上司が優希君達を今回のダンジョンに突っ込ませようとしてるのよ」


「それってありなんですか?」


「本当なら未知のダンジョンに子供達だけで行かせるのは至極納得いかないんだけどね、ねえ優希君今回の相手…勝てる?」


「正直、わからないです、全く知らないモンスターですから。ですが子供達の捜索と救出なら大丈夫かと」


「そうなの?」


「まぁ探知魔法が使えるので敵をサーチしつつ最低限接敵しないように進めば大丈夫かと…」


「た…探知魔法……わかったわ、じゃあ最低限は子供達の救出、次点でハーメルンの笛吹男の討伐、任せたわ」


「任されました」


「こちらからも応援要員は出すつもりよ、でも無理だけはしないでね」


「了解しました、命あっての物種ですから」


「作戦日時は土曜日の朝になるわ、一応自衛隊員も一個小隊は動かしてくれるそうよ」


「住民避難等は任せてもいいんですかね?」


「それはこちらで手配しとくわ、それじゃあ明日の夜迎えに行くわね」


「お願いします」




◇◆◇◆

綴さんの帰宅後グループ通話にて今回の件について話をしていた。


「とゆう訳なんだ、今回の敵は情報が一切無いモンスター相手だ、それを踏まえて、春華と冬華の二人と巴ちゃんはどうするかご両親に聞いてから折り返し連絡をしてくれ」


「「はい!」」「わかりました」


そう言って三人は通話から抜けていく。


「私は?」


「耀はついてくるつもりでしょ?」


「そりゃそうよ!優希一人じゃ何しでかすかわからないもの!」


「そこまで言わなくても…」


「無理はするつもりはないわよ、まだ優希と結婚式も上げてないもの!」


「それはフラグじゃないですかね?耀さんや」


「ここで言うなら大丈夫でしょ」


「そうなのかな?」


「きっとそう大丈夫よ!」


「まあ無茶はしないでくれ、それとお義父さんとお義母さんにもちゃんと伝えておいてよ?」


「そう言う優希もね、お義母さん達に伝えておきなさいよ?」


「わかったよ、父さんには後で電話しておく、母さんには後で口から言う」


「ならよろしい、じゃあ私はお父さんとお母さんに伝えてくる、おやすみ」


「あんまり無理言わないようにね、おやすみ」



◇◆◇◆

それから耀と春華、冬華から親から許可をもらったので行くとの返答と、巴ちゃんはその日、以前に言っていたお見合いの予定があるからいけないとの連絡があった。


申し訳無さそうだったので気にしないでと伝えたが終止謝り続けていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ