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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第8章【転生陰陽・現代聖女編】

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第23話:宿と春華と買い物

「それじゃあ一度ここでホテルに別れましょうか。神楽組の皆さんはこちらですよね?」


「えっと……そうだと思います」


鈴香がメールを見ながら答える。


「私達はここですので、何かあれば訪ねてきて下さい」


「わかりました、ありがとうございます。というか隣を借りれたんですね……」


「はい、お爺様の商談相手が色々と交渉して下さり確保できたんです」


「そうなんですね……凄まじいですね……」


「あはは……私も驚きました」


別れた後、鍵を貰いホテルの中に入る。中はキッチンやリビングがあり一般的なホテルとは全然違う。


「アパートメントホテルね、前に優希もお父さんたち会いに来るとき泊ったじゃない」


耀が懐かしい思い出と共に教えてくれる。


「あー確かに……あの時もこんな感じのホテルだったな……というか、よく覚えてるな……」


「まぁね~優希の事なら幼稚園の頃から覚えてるわよ?」


「いやいや、もっと覚えておく事あるよね……」


「無いわね」


「ユウキ様の事忘れるなんてありえませんわね」


「むしろ、ユウキの事以外が邪魔な記憶だしな」


皆が大きく頷いている、もう少し重要な事多いでしょ……。


「最近はお義母様に借りた幼少期の優希様のビデオも見終えてしまいましたし、耀さんが本当に羨ましいですわ」


物憂げに言うリリアーナ、それに頷くセレーネ達。


「最近、やけにリリアーナ達が部屋に籠ってるから何かと思ったら……」


母さんも何でそんなに複製して渡してるんだろう……。


そして幼少期のビデオの話しで盛り上がる皆に着いて行けず部屋の探索を開始する。


「ここは……ベッドルームか……こっちも小さいけどベッドルームだ」


室内にある階段を上がると2階の各部屋を覗く、ベッドが2つ置かれた小さいベッドルームが2つあり、真ん中の大きいベッドルームはキングサイズのベッドが置いてあった。


「うーん……全員が寝るには数足りないし、一時的にベッド増やしても怒られないかな?」


スペースはあるし軽い素材なら床も抜けないだろうし良いかな?


空間収納アイテムボックスには段ボールベッドや畳入れてるし最悪それでも十分寝れるからね。


「優希さーん! どこですかー?」


春華の声が階下から聞こえる、部屋の外に顔を出すと目が合った。


「優希さん、荷物持ちをお願いしてもよろしいですか?」


「ああ、良いよどこに行くの?」


「はい、折角キッチンがありますので食材を買って来ようかと」


「了解、皆はどうするって?」


「大聖堂を見に行くそうです、そろそろ閉館らしいので」


「そっか、わかった。先に巴ちゃんにベッドの事話さないとな」


「何かあったんですか? あぁ……足りないんですね」


隣に来て覗き込むと春華が大きく頷く。


「そうなんだ、皆が寝るにはちょっとだけ足りないからね」


「そうですねぇ……」


二人して頷くのだった。


◇◆◇◆

それから二人で街並みを歩く、地図を見ながら歩いているとちらほら視線がこちらを向いている。


「日本人は珍しいのかな?」


「どうなんですかね、恐らく観光客の人は大通りを歩いてるからでしょうか?」


疑問に思いながら目的地に到着する、近くでお土産屋さんをやってる大家さんに聞いたスーパーマーケットだ。


「あんまり日本と変わらないね」


「そうですね、でも見た事無い食材ばかりですね」


「野菜とかはほとんど一緒だけどやっぱりヨーロッパ特有の野菜は多いね」


「そうですね、日本でも買えるのもありますけどやっぱり知らない物も多いですね」


俺達に施されてる召喚魔法を介した翻訳の術式のお陰で読めたり聞こえたりはするのだが、独特の名前はやっぱりわからない。


「折角ですし、日本で見ない食材を使ってみましょうか!」


やる気が満ち満ちた顔をしている春華。


「それって……調理法とかは?」


「わからないですが……調べたり聞いたらわかると思います!」


それから調理法や食材を調べながら次々とカゴに放り込んでいく、みるみる間にいっぱいになる。大量の食材に周囲のお客さんも凄い驚いた顔で見て来る。


そして、肉屋のおじさんや魚屋のおじさんにも色々と聞いて放り込む。


「春華、そろそろ大丈夫?」


「はい、全員分ですのでちょっと量が多いですが大丈夫かと」


山盛りに積まれた食材、総勢20人分くらいある訳だしその姿は仕入れ業者とも思われそうだ。


「お会計は、1500ユーロです」


「えっと……クレジットカードで……」


手渡した真新しいブラックカードで会計を済ませる、1500ユーロって日本円でいくらだろう……。


「それにしても、姉妹で日本人が来るなんて珍しいね。それにフランス語も堪能だし」


「観光なんですけど、数日間はこちらに居るので。妻が料理を作ってくれるんです」


「奥さんだったのか!? すまないすまない、日本人はどうも若く見えてな」


「あーあはは……17歳なんで若いですけどね」


そう言うとぎょっとされた。


「そうか、日本人は17歳で結婚出来るのか」


「そうですね、色々あって18歳の結婚だったのですが引き下げられまして、昨年結婚したんですよ」


「そうかい、となると新婚旅行だな。だったらあと数日で今年のジャンヌのお披露目のお祭りがあるからな是非とも見て行ってくれ!」


「ありがとうございます、是非楽しませていただきます」


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